基本的な看板戦略

こんにちは、治療院集客 株式会社クドケンの工藤です

今日は「看板戦略」というテーマでお話したいと思います。


治療院の上に設置してあるものとか、治療院の前に置いてあるブラックボードとか、縦置き型の看板とかですね。


タペストリーみたいなものもそうですし、外観から見えるガラスの面に貼ってあるようなものもそうですし、色んな看板があります。


看板とは通りがかりの人が自分の院の存在に気付いて、入ってきてもらう為のツールです。


目的は、まず一つ目に「知ってもらう」事。


そこに治療院があるという事、そしてそこでは治療行為‐いわゆる施術が行われている事。


それを一般の人達に知ってもらうのが目的です。


二つ目の目的が「行動してもらう」‐いわゆる治療院の中に入ってきてもらうという動作ですね。


看板の目的を「知ってもらう」「行動してもらう」の2つに分けて考える必要があります。


この要素を分けずに考えると目的が結構曖昧になってしまって上手くいかないパターンがありますし、この「看板戦略」を上手く出来ている所って意外と少ないので、少し復習を兼ねてお伝えしたいと思います。


1つ目、「知ってもらう」というのは「目立つ」という事で、要するに目立たなきゃいけないんですね。


人が歩道を歩いているときに、治療院の看板が、道に対して平行に設置されていることがあります。


これでは歩く人の視覚に入らないわけです。


なので、なかなか知ってもらえない。


特に景色化してしまうと、普段歩いている人なんかは、なかなか気にも留めてくれないです。


なるべく「目立つ」っていう事を考えると、歩いている人に対して目の前に文字が入るように、もしくはこの院の存在を知らせるものがなければいけないのです。


これ、地味なんですけど上手く出来ていない所があると思います。


いかに人に、"そこに治療院がある"という事、"サロンがある"という事を知ってもらうかが重要です。


なので、歩いている時に目に留まる角度や、凄く気になるもの、心を捕えるキャッチコピーみたいなものだったり、目立ったり、その院が明らかにマッサージや整体をやっているという事。


そういった事を一目で「知ってもらえる」看板が重要です。


次に「行動してもらう」という点。


どうすれば治療院に入ってきてもらえるのか。


それはやっぱり安心感を伝えて、自分の良さを伝えたりするという事が重要になってきます。


そのために値段を明確化するとか、スタッフの顔や患者さんの声を掲載するなど、色んなホームページの要素に似ています。


そこで「動機づけ」...なぜそこに行かなきゃいけないのか、という事を「動機づけ」する必要があるのです。


例えば一つのやり方として、看板があったらまずここに置き型チラシを差しておく。


この看板に何を書くかというと、例えば「腰痛の原因って分かりますか?」とか「腰痛ってこういったメカニズムになっています。あなたは腰痛じゃないですか?」という内容です。


目的は治療院の中に入れることではなく、このチラシを取ってもらう事なんです。


「こちらのチラシをお持ち帰り、その答えをお読みください」という事で、このチラシに注目を傾ける、チラシを持って帰る。


そのチラシには「治療院の良さ」とか「なんで腰痛が起きるのか」という事を書いておくわけです。


チラシを見た人が院にくるための一つのステップを踏むという事ですね。


直接看板から院じゃなくて、院からチラシを取ってもらって、チラシを見た人が例えばホームページを検索したり、ちょっと中を覗いてみたりして院に入ってくるという事ですね。


これはツーステップで院に呼び込む「看板戦略」ですね。


看板に差すチラシの出来具合も凄い重要です。


よく「看板戦略」という事で、「看板を出せばいいんでしょ」「ブラックボードを出せばいいんでしょ」ということで出している方がいらっしゃいます。


実は僕が道を歩いていて、「これちょっと面白いな」と思ったんですけど、サロン名はちょっと控えておきますけど、例えば「美容整体ABCサロン」って書いてあるんです。


で、「7000円が今だけ4000円」みたいな事が書いてあったんですね。


詳細はちょっと違うかもしれないですけど、こういう事が書いてあったんです。


これは治療院側、サロン側から見ると、「値段を安くしてるんだから、十分動機づけに繋がってるんじゃないか」という事を思っているわけです。


治療院側からすると毎日毎日施術して当たり前のように治療行為、施術行為をしているわけですから、これだけで十分伝わると思っているわけなんですね。


でも実際は伝わっていないわけです。


例えば道を歩いている人‐一般の人っていうのは、美容整体って言われると「何それ」ってなっちゃうわけですよ。


美容整体って言葉がまだまだ世間一般に浸透していないですし、美容整体っていうとなんとなく「女性が行く所で、美容って言うくらいだから顔の事をやるんじゃないかな」とかですね。


それこそ「腰痛、肩こりとかは全然ここに行っても良くならないんじゃないかな」とかですね。


「骨盤矯正とか、そういった美に関する施術を専門にやってる所じゃないか」という認識になってしまうんですよ。


で、「美容整体ABCサロン」


前も何度かお伝えしているかもしれませんが、このサロン名とか院名というそのものは、この「動機づけ」に何も繋がらないわけですよ。


で、「なんであなたがこのサロンとか治療院に入らなきゃいけないか」という理由とか、その対象ですね。


「なんでここの治療、ここの場所にあるこの店があなたの役に立つのか」という事を伝えなきゃいけないので、サロン名を大きく書いても意味がないわけですよ。


そして「7000円が今だけ4000円」って書いてますけど、よくよく冷静に考えると、元々7000円だって知っている人もいないですし、4000円に下げたとしても、何に4000円なのか分かりませんよね。


例えば小顔なのか、美容整体が7000円から4000円なのか、これが何の事か分からないわけですよ。


一般の主婦が普通に歩いていて、この看板があったとする。


で、目に入ったら、まず「美容整体って何?」「あ~私関係ないな」で終わるかもしれませんし、「7000円から4000円って、これ安いのかどうか」「何が4000円なの?」「私にどういったメリットがあるの?」「これを受ける事によって私はどうなるの?」という事が全く分からないので、この看板を置いたとしても全く集客できないわけです。


こういった完全にエゴ‐自己満の看板を出している治療院、エステがいっぱいあります。


街に行けば「全然これ分かってないな」っていう看板が一杯あります。


こういったミスをしないために、まず1つ大事なのは「知ってもらう」事。


いかに目立つかです。


角度とか看板も置く所が一つじゃなくても良いわけです。


2つ3つと置いても良いんです。


出来るだけ目立つにはどうしたらいいのかという事。


そして「行動してもらう」にはどうしたらいいのか。


相手の立場でどのようにしたら治療院まで来てくれるのかっていう事をちょっと考えるという事ですね。


1つじゃなくてツーステップで院に呼び込むという事もありますし、その書いてある内容をしっかりと吟味して、歩いている人がどういった心理状態なのか、一般の人はどう考えているのか。


例えば美容整体と言っても何の事か分かりませんよね。


だから、自分の院のコンセプトを短く伝えてあげて、そこから引き込んでいくという事を考えていかないといけません。


これは治療院業界に限らず、色んな業界で本当に間違っている事が多いので、ちょっと見直してみていただければと思います。


では今日は以上です。失礼します。

2013/09/11 | 治療院集客に成功するためのノウハウ

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