絶対価値と相対価値の秘密

こんにちは、治療院集客 株式会社クドケンの工藤です。


今日は治療の価値をテーマにお話したいと思います。


価値には、絶対価値、相対価値という2つの基準で価値があります。


治療はどちらかというと相対価値になります。


絶対価値とは何かというと、世間一般の共通認識としてその価値が認められているものになります。


ちょっと難しいですね。


例えばTOEICで何点というと、世間の誰にとっても900点を取ったらすごいね、英検1級を取ったら、英語が得意なんだね、とわかりますよね。


でも、整体師、柔道整復師、マッサージなどの治療や痛みをとる、しびれをとるといったことに対しては基準がないですよね。


例えば日本治療技術○○機構というものを作って、 TOEICみたいに仮にTIRYOICというものを作ってみたとしましょう。

"TIRYOIC検定900点です"、と言ったらすごい治療家だ、となりますが、
TIRYOIC協会の手技もカイロ・日本古来の整体・マッサージ的なもの・またはリラクゼーション的なもの・気功・鍼灸だったりと、
ものすごく数があります。


治療、痛みをとる、しびれをとる、癒すといったことに対して絶対的な基準がないんですね。


では、どういった基準で判断されているのか。


治療技術そのものの価値とは何なのか。


これは相対価値なんですね。


これは患者さん、もしくは世間一般の方にとっての過去の体験・過去の感情・今の感情を基準に、過去との比較・今との気持ちとの比較で決まる価値です。


極めて個人的なもので曖昧なものではあります。


TIRYOIC検定を作って900点ですと言えれば
いいのですが、
治療技術の価値は個人それぞれの過去との
比較・それぞれの基準の中で決まるものなので、

(治療院にたくさん足を運んでいる人や、元治療家であれば治療に詳しいためこの手技がこうだから価値があることがわかりますが、)

一般の方ではなかなかわからないですよね。


つまり「なんとなく治った」、「痛みが改善した」、「この先生が好きだ」、「この治療院がいい」、といった全体的な、包括したものの中で決まるもの、これが相対価値です。


治療とは相対価値で、相対価値は極めて曖昧なものなので簡単に上げる事もできるし、下げることもできます。


その一例ですが、昔インタビューした整体師さんが

「技術はなくとも繁盛する」

と言い切っていました。


"自分の技術は並みだ、それほど上手い訳ではない"、と自分でもわかっているんですね。


「自分よりも上手い人はもっといる、だけど自分の地域では一番繁盛している」


と言い切っていました。


これは何かというと、ポイントは"言い切っていること"にあります。


自分の技術に対する自信があったんですね。


繁盛する治療家さんは自分と自分の技術に対して自信があり、"先生"というセルフイメージが確立しています。


なので患者さんと接した時、自分の態度にこれが無意識に出て自分の治療技術がすごいということが伝わるんですね。


それを感じ取る患者さんは技術に対して高い評価、価値があるという評価を下します。


これにはハッタリが半分あるのですが、患者さんのためにも自分の治療技術に自信を持って言い切る、自信を見せるというところは相対価値を上げる秘訣であります。


例えば外科医で


「自分の手術の技術では治るかもしれないけど...でももしかしたら失敗するかもしれないけど...僕の手術を受けてみますか?」


と言われると、大丈夫かなと心配ですよね。


でも、同じオペの技術があり、


「僕の技術には自信があります。手術を必ず成功させます。必ずいい形で終わらせます。」


と自信を見せてオペに望めば、患者さんも安心して手術を受ける事ができますし、上手くいった後も


「この先生にお願いしてよかった」


という気持ちになりますよね。


技術の価値は過去の経験・感情との差であり過去の治療技術がまさにそうですが


"どの整体師が、どの技術が、これくらい良い"


という基準がないので極めて曖昧です。


ですので自信を見せるというのは、価値を劇的に上げるひとつの方法なんですね。


その他コミュニケーションなどいろんなものがありますが、大きく技術そのものの価値を上げるには自信、言い切り、セルフイメージ、悪い言い方になりますが"ハッタリ"です。


自分を相応に見せることによって治療技術の価値も、連動して価値として上がってくる、ということです。


だますということではなく、患者さんのためにも自分の治療技術を大きく見せる為にもかなりいい方法です。


自分が患者さんに対してどのような視線で臨めているのか・自信をしっかり伝えられているのか・相対価値を上げることができているのか、ということを考えてみて下さい。


"自分の患者さんへの接し方"や、技術さえ良ければ繁盛するということから視点をずらして"技術というのはどういう評価で決まるのか"を見直して頂けると視点が変わるのではないかなと思います。


今日は以上です。

2013/08/27 | 治療院集客に成功するためのノウハウ

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