クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 コミュニケーション

 工藤謙治

治療家の良い『嘘』悪い『嘘』

3202 Views

こんにちは、
クドケンの工藤です。


先週、僕が腰痛で、場合によっては
痛み止めを飲んでいるという話を
メルマガでしました。


それを読んでくれた治療家さんが
こんな意見をくれました。


~~~~~~~~~~~~~~~~

患者さんの状態や症状をみて
かなり強い確信を持てないと、

「”必ず”良くなりますよ!」
「状態良くなっていますね」

といったプラシーボ効果、暗示は
後ろめたく感じる。

~~~~~~~~~~~~~~~~


私は『自信のない嘘』を
つきたくないというご意見です。


『もし、治る・良くなると言って
 お金を頂いて通っていただいて
 良くならなかったらどうしよう…』

『クレームが心配…』

『確信がないのに経営のために
 ”嘘”をつく自分が好きになれない…』


と考えているそうです。


メルマガ読者の先生は
どう思いますか?


このご意見をくれた先生は
おそらく本質を見ておらず、

前回のメルマガの意図を
汲み取っていただけなかっただけ
だと思うのですが、、、


上手くいかない治療家さんは
変なマインドブロックが作用して
患者さんにも治療院経営にも
悪影響を及ぼしています。


今回のケースでは”患者さんのため”に
『嘘 ≒ プラシーボ・暗示』を
使うということ。



ここでは、

“患者さんのためになる”

というのがポイントだと思います。


患者さんのためになる「嘘」とは?



そのため状態を診て、
骨折してギブスが必要な場合や
明らかに入院した方が良い場合、

また、早急に手術が必要だとか
治療院の手技とは畑違いのような
場合は使う必要はありません。


自分の治療が
100%ではないにしろ
良くする自信があるならば

“患者さんのために”
プラシーボ、暗示効果を
追加しましょうということです。


問診も鑑別も全くできないような
治療院はそもそも
開業してはいけません。


手技は問わず、
それぞれの治療理論において
実力が一定数以上の院が対象です。


リピートされる治療院と
そうでない治療院の違い



ちょっと以下のシチュエーションを
イメージしてみてください。


最近腰に痛みを感じる
僕、クドウケンジが
近くの2つの治療院に行ったとします。
(治療技術は全く同じものだと仮定しますね)


==========
【A治療院の場合】
==========


「この腰痛の原因はおそらくですが、
 腰部の炎症が原因かも知れないです。

 正直、完全に治せるか治せないかは
 100%の自信はありませんが、
 ベストを尽くします。
 
 まずは6回を目安に通ってください。
 
 ただし、6回通って良くならなくても
 お金をお返しすることはできません。」



==========
【B治療院の場合】
==========


「この症状の場合は腰部の
 炎症が原因だと思います。
 
 6回通っていただければかなり改善し、
 痛みはほぼ無くなっていくと思います。

 こういった症例には
 たくさん対応していますので
 当院におまかせください。

 私もベストを尽くします。
 一緒に治療を頑張ってまいりましょう

 万が一、6回通っていただき
 改善を感じられないと思ったら
 頂いた金額はすべてお返しします。」



ちょっと例が大げさですが、
それぞれの治療院の説明を聞いて
患者さんはどのように感じるでしょうか。


おそらく、
僕も含めて患者さんの多くは

『B治療院の先生にお願いしたい!』

と感じるはずです。


そして、先生を信頼できるので
指導されたとおり、しっかりと
6回以上通院をすると思います。


もし、仮にA治療院に行った場合は

「この治療院大丈夫かな?心配だな」

という疑念を持ちながらの
通院になってしまいます。



先週の腰痛薬の話ではありませんが

「腰痛にすぐ効く!」

という明確なメッセージは
プラシーボ効果となり
治療効果・効能が実際上がります。


治療院の先生が自信を持って、

「きっと良くなりますよ! 
 私におまかせください」

言い切ってあげること、
そしてその”治療家の自信”こそが
ゴットハンドの共通点の1つなのです。


もしも結果が出なかったら…?



しかし、冒頭で
僕にご意見をくださった
弱気の先生はこう思うと思います。


「そうやって『嘘』になるかも
 しれないことを患者さんに言って、
 仮に結果がでなかったらどうする?」

「自信満々にプラシーボや暗示効果で
 患者さんに安心を与えて
 結果が出なかったら患者さんに対して
 お金も時間もいただき申し訳ない。」

「だったら最初から
 『嘘』に近いことは
 言わないほうが良いのでは!?」


こんなことを考えると思います。


では、
自信をもって患者さんに
対応していたB治療院の場合、

指示通り6回通ってもあまり
良くならなかったらどうなるのか…?


B先生
『状態が当初の見込みより悪いようです。

 改善には向かっていますが、
 もう少し時間がかかりそうです。

 生活習慣や普段の姿勢に気をつけて
 あとさらに6回ほどいらしてください』


と更に通院をすすめるのが正解です。


自分の治療や施術を否定することは、
これまでに患者さんがした決断をも
否定することなのでやめましょう。


常に自分の治療院に自信を持ち、
患者さんのためにも良い『嘘』
プラシーボ効果を使いましょう。


基本的に、治療家は常に自分の
治療方法と治療方針には

『確固たる自信』

が重要であり、ほぼほぼすべての
患者さんにプラシーボ・暗示として
良い治療効果がプラスされます。


患者さんは手技や
治療法については完全な素人で
知識はありません。


・カイロプラクティック

・整体

・マッサージ

・リラクゼーション

・ストレッチ

・鍼灸


なんとなく違うイメージは
持っていますが、

どれも”疲れた時に行く所”、
“痛くなったら行く所”という
漠然としたイメージしかないのです。


ましてや、


・○○テクニック

・〇〇流

・○○式


などなど、細かい流派などは
全く知りませんし、どの治療法が
自分に適しているのかなんて
全く知る余地もありません。


では、どこで治療院を
判断しているかというと…


これまでの実績やクチコミ、
メディア掲載、患者さんの声、
推薦文などの『信頼材料』



治療家さんからほどばしる
『自信』で決まってきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


『自信があって、
 ある程度プラスに言い切る
 オーラがある先生』

に対しては、


「お金はかかるけど
 先生の言ったとおりに
 通院してみよう!」

となります。


逆に

『自信がなさそうな発言や
 煮え切らない態度の
 オーラを感じない先生』

だと、患者さんは半信半疑です。


「やっぱやめて
 他の治療院にいこう!」

と、すぐに他の院に乗り換えますし、
そんな曖昧な気持ちで施術を受けても
体に良い影響はありません。


病は気から、
治療も思い込みから!


技術ももちろん大事なんですが
その施術を行う治療家さん自身が

・信頼できる人なのか

・自身がある先生なのか

・自分の体を任せて良いと思えるのか

これが治療効果に大きな
変化を与えていくのです。


まとめますと、
良い『嘘』というのは
患者さんのための『ハッタリ』であり

自信を見せることで
プラス効果があります。


悪い嘘というのは、根拠もなく
自分のために、売上のために、
とりあえず通ってももらうための『嘘』。


悪い嘘はついてはいけませんので
明らかに病院行ったほうがいいものや
絶対に良くならないような症状は
病院の紹介や併用を勧めましょう。


しかし、
改善する見込みがあるならば
良い『嘘』を患者さんのために

プラシーボ・肯定的暗示効果を期待し
しっかり態度と言葉にしていきましょう。


先生の初診は患者さんから見て
頼りがいがあり、信頼に足るように
映っていますか?


治療効果は患者さんの
治療への姿勢・思い込みによって
大きく変わることを
今一度見直してみて下さい。


本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました。



Writer

工藤謙治 工藤謙治の記事一覧

治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連記事

©2024 治療院経営に役立つ無料webマガジン「クドケンブログ」