治療時間5分でも繁盛する治療院の理由

From 中野のスターバックスより...


こんにちは、治療院集客 株式会社クドケンの工藤です。

本日は施術時間の考え方について
僕なりの考え方をお伝えしたいと思います。


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本日の動画はこちら...

「患者さんが求める治療・癒しの考え方」

⇒ 

音声のみはこちら...

⇒ http://kudokenn.com/music/tanjikan.mp3

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昨年末、こんな相談をもらいました。

「もう予約がいっぱいで新規のお断りがよく出てしまいます」
「単価を上げていきたいのですが、値上げするのが怖いです」
「急に患者さんがいなくなってしまうのではないかと考えてしまいます」

要するに値上げが怖いということです。

先に結論をお伝えすると、単純に施術単価を
上げると一定数の患者さんは去っていきます。

これは避けられません。
必ず減ります。

これはあなたの治療院の治療サービスに対して
その価格の価値しか感じていなかった患者さんの層です。

単純に一回5000円を7000円に上げると
やはり今まで来ていた患者さんは抵抗ありますね。

特に相場より安く施術していた場合
安いから来ていたという要素が強い患者さんは去ります。

でも、本日お伝えしたい考え方は、
単価を上げるのではなく施術時間を短くして
時間単価をあげるというものです。

「時間を短くしたら満足度が下がって患者さんが離れていくよ」


と思っていませんか?

はい、でも患者さんにしっかりと治療のことを
理解してもらえばそんなことはありません。

治療院業界といってもリラクゼーション・慰安系から
完全なる治療系、美容系とかなり広いですよね。

治療院側も「うちは治療系だ!」と言いつつも
慰安的な要素が強かったりします。

先に申しますと、


慰安と治療は患者さんの求めるものがまったく違う
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のです。

すでに分かっていらっしゃるとは思いますが、


慰安・リラクゼーションに求めるものは
"気持ちよさ"であり"気持ちいい時間"なんですね。

だから、お客さん(患者)は時間が長くないと不満が起きてしまいます。
気持ちの良い時間にお金を支払っているのです。

男性の先生なら女性がいる夜の飲み屋(通常:キャバクラ)
などに行ったことがあると思いますがあれと一緒です。

1セット60分で5000円という時間で料金が決まっています。
あれはきれいな若い女性と話して楽しくお酒を飲む時間にお金を払っています。

だから、時間を短くすると当然お客さんは離れていきます。


でも、治療の場合は違います。
治療の目的は"痛みの改善"です。

つまり、治療の場合は治れば短くてもまったく不満はでません。
極端な話ですが、治療時間10分でも問題ありません。

例えば歯医者に行ったとします。
歯医者が時間で治療をしていたらいやですよね(笑

60分 3000円の歯医者さん! なんてないですよね...。

患者さんが歯医者に求めるものは痛み(虫歯等)の改善であり
歯医者さんで治療を受けている時間ではないです。

患者さんとしても治れば5分でも10分でも
まったく問題ありません。それが当たり前です。

逆に治療が早く短時間で治せる歯医者は腕がよいと
評判になりますよね。

治療院における治療時間も同じです。

治療院に治療を受けにくる人も短時間で症状が改善されたら
文句は言いません。

文句をいう患者さんはどこか慰安マッサージなどと
勘違いしていますし、治療院側も慰安と治療の区別がついていません。

治療家側も時間で施術するという固定概念がはびこっている場合も多く
時間を短くすることに心理的なハードルがあります。

よーく考えてください。


患者さんがしっかりと治療目的でやってきているならば
施術時間を短くできる治療院は人気があり、口コミで広がるはずです。

問題は、患者さんも治療と慰安の区別がいまいちついていません。


治療院側もなんとなく治療と慰安の区別を患者さんに教えてないし、
自分でも明確には分かっていないところがある。

だからこそ、時間を短くすると患者さんが離れるという
恐怖が生まれてくるのです。

人は目的が明確であれば時間を短縮することに
お金を多く支払います。

例えば、新幹線は鈍行乗り継ぎでいくよりも
はるかに早く目的地に行けるから特急料金がかかるんですよね。


郵便だって早く届けるために速達料金を支払いますよね。

目的を達成するための時間を買っている状態です。
つまり、人は目的をすぐ達成するために時間を買いたいものだということです。

治療家も本来は同じです。

目的が慰安・リラクゼーションではなく治療ということであれば
時間短縮したほうが価値が高いのです。

だから時短による実質的な値上げを行う時には
まず、患者さんが治療目的で来ていることを確認すること。

そして、患者さんに対して自分の治療は短時間で終えることに
価値をおいている事をバランスよく伝えることが重要です。

最後に、きちんと施術の価値(変化・進捗)を
患者さんに満足してもらえる形で伝えることです。

そうすれば、時間が短い治療院のほうがいいと
患者さんも分かってくれますし、そういう患者さんしかこなくなります。

ここを曖昧にしているから、もしくはできていないから
時間を短くすることや価格を上げていくことに恐怖を感じるのです。


まとめると、


慰安・リラクゼーションは気持ちが良い時間にお金を払う。

治療が目的な患者さんは時間が短くても結果がでればお金を払う。


このあたりをもう一度考えてみてください。

もちろん、今の技術や手技ではこれ以上時短できないのであれば
それはそれでよいと思います。

ただ、時間短縮と患者さんへの治療に対する考え方を
練った上で行うのが得策です。

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2012/01/11 | 治療家のための成功思考法

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