2つの都合ミスマッチ

こんにちは、治療院集客 株式会社クドケンの工藤です。

今日は「2つの都合ミスマッチ」というお話をしたいと思います。

都合というのは「患者さんの都合」と治療院側「先生の都合」この2つがありますが、これがミスマッチ‐上手く合っていないという現実にまず気付くという事が凄く重要です。
治療家さん自身が、これが大前提にあるという事をまず認識するという事がすごく重要になってきます。

「患者さんの都合」というのは、患者さんは素人であって、先生はプロなので、患者さんは何も知らない状態で来るんです。
「取り敢えず痛いから治してほしい」、「早く痛みを取ってほしい」という事で、まず出来ればですけれども、1回で今日その場ですぐに治して翌日からピンピンして、もう二度と治療に来なくても良い状態を作ってほしいと思っているわけですね。
これは当然ですね。

で、出来れば安く、出来ればもう本当に安く済ませたい。
でもクオリティが落ちたら困る。
なるべく安く、そしてすぐに痛みを取ってほしい。
出来ればこの痛みだけでも先に取ってほしい。
この辛さだけでもという事で、その表面的なものを見ているという事ですね。
これが「患者さんの都合」

で、「先生側の都合」経営側の都合ですね。
治療院側の都合としては、出来れば計画通り、「1回では治りませんよ」「複数回勿論かかりますよ」「こういった体のメカニズムがこうこうこうだから、時間がかかりますよ」というのが治療家さんの視点ですね大体。
で、ある程度の金額がかかるという事は当然ですね。

経営視点から見てもある程度頂かないと経営が存続できませんし、保険治療のように数百円とか町の病院のような価格では絶対無理なので、ある程度の金額がかかりますよというのが凄くあります。
出来れば先生としても、ある程度の単価を高めて高い施術代でやりたいという本音もあるかもしれないですね。

で、治療家さんとしては表面的な痛みだけではなくて根本原因を元から取り去ってあげないと再発しやすかったり、表面的な痛みが取れたらすぐに良くない状態に戻ってしまうという事で、出来ればしっかりと治してあげたい。
出来ればもう再発させてあげたくないというのがやっぱり治療家の心としてはあると思うんですね。

これが「患者さんの都合」と「先生の都合」、このミスマッチが起きているという事にまず気付くという事。

では、このミスマッチを埋める為に何をしたら良いのかという事なんですけれども、何も知らない患者さんの頭の中にその治療院というものがどういったものなのか、施術といったものがどういったものなのか、施術をする事によってどうなるのか、というような判断基準を作ってあげるという事なんですね。
この判断基準が何も無いので、患者さんというのは言ったとおり、先生の言ったとおり聞きますよね。

例えば病院に行っても、内科の先生が「あと3回来てこうして次来た時はこうやって、3回目の時にこういった事をやりますよ」と言うと「ああ、そうですか」「そういうもんだな」って患者さんが思い込むわけで、それが判断基準になるんですね。
同じように施術院も判断基準を作ってあげるべきなんですね。

この時に気を付けなきゃいけないのは最初なんです。
一番最初初診の段階でしっかりと基準を作ってあげるというのが非常に重要でして、何故最初なのかというと、後から2回目3回目から言うと「なんかこの先生後出しで何か言ってきて、治療院都合で言っているんじゃないか」とか、後から言われると何か「最初に聞いてない」とかになってしまうという事。

あと一番大事なのが、一番最初が一番先生の言う事を聞きやすいという事です。

何故かというと、一番困っているわけで、「救ってほしい」「早くなんとかしてほしい」と思っている患者さんが多いので、なるべく先生の言う事を聞きたいと思っているわけですね。

だけど、これが2回目3回目である程度表面的な痛みだけでも取れてきている状態ですと、治療への欲が、要望が下がっているわけなんですね。
なるべく一番困っている、一番「先生の言う事を何でも教えてください」、「先生の言うとおりにします。治してください」というこの状態の時にしっかりと説明してあげるという事が重要なんですね。
最初にしっかりと教える事が出来れば、治療経過もしっかり経つ事が出来れば、患者さんはその通りに来ますし、メンテナンスなどの誘導も凄く楽になってきますので、最初の問診もしくは院の説明、治療の説明の時にしっかりとこの都合のミスマッチを意識して何を伝えるべきなのか、自分の院の施術スタイルに合った患者さんの治療方法、治療計画を、もしくはその治療も人生傾向になってくると思うんですね。
いかに良い体を作ってあげるのかという事を教えてあげるという事が院の経営に関わってきますので、この都合ミスマッチを先生もまず認識して、これを埋める為にどうしたらいいか、プロとして何を言うべきなのかという事を見直していただければと思います。

では本日は以上で、失礼します。

2013/12/11 | 治療院集客に成功するためのノウハウ

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