記憶は嘘をつく

こんにちは、治療院集客 株式会社クドケンの工藤です。

今回は
「記憶はウソをつく」
という事をお話しします。

コンサルティングなどで先生に色々お話を伺うとき、
まずは分析から始まるので、どういった所に問題点があるのかを見極めます。

そうすると、僕は治療院のことはよくわからないので、
色々と質問をするわけです。

例えば会員さんの何割が何十代で男女比はどうですか、
職業はどうですかとか、どの時間帯に集中しますかと言うと、
先生はご自身の記憶の中でこの時間帯はこうだねとか、
うちは男女比は6:4くらいかな、年代比は女性は70代以上が10%くらいかな、
後は20~40代の女性かな、職業は主婦が多いかなとか、
結構、曖昧なんです。

なんで曖昧が良くないのかというと、
きちんとしたデータをもとに分析できないと、改善ができないんです。
問題点がどこにあるのか、どう対処すればいいのかがわからないんです。

先生に聞くと何となく記憶で答えてしまう。
なんとなくなので、なんとなくしか対応できない。
そのなんとなくが、多くの場合まず半分以上が間違った記憶である、嘘である、と僕の経験上で感じています。

例えば患者さんの比率一つとっても、男女比いくら、何対何とか、
正確に1ヶ月間データを取ってもらうと、結構データが違ったりします。
先生の思い込みが強い部分があるのですが、年齢や職業なども実際に確かめてもらうと全然違う結果が出たりするんです。


それから僕は、時間ごととか、曜日ごとでもお尋ねします。

月~金で、どの曜日に来られますかとか、
どの時間が多いですかとか、
その曜日や時間ごとに、来る患者さんの層が違いますかとか、

そういったこともお聞きするんです。

例えば1週間あったら、曜日や時間帯ごとに聞いてみて、
午前中の時間帯は高齢者が多いとか、水曜日は休みだとか。
やっぱり夜は凄い混むとか、そういった情報を集めます。

この「凄い混む」というのも、どういう患者さんで混んでいるのかが重要なんです。

例えばサラリーマンの方だったら、年代はどれくらいの方なのか。

また、実は午前中はガラガラだとか、よくありがちなパターンですが。

だったらその時間、例えば医院だったら15時から17時がよく空くというのなら、
そこを思い切って休憩にして、夜の時間帯の枠を増やす。

15時から17時の時間帯は元々ガラガラなので、
夜の時間帯が満杯になり、結果的にすぐに売上が上がるといったケースもあります。

また曜日でも、例えば水曜日、日曜日の枠を増やすなど。

自分の務めていた治療院さん、周りの治療院がそうだからだと思うのですが、
日曜と水曜は休みたいという意見が多いのですが、
その地域で日曜日が他の治療院も休みなのであれば、
どう考えても日曜日に開ければ売上が凄く上がりやすい傾向にあったりするわけです。

例えば夜の時間帯、実は男性のサラリーマンが多いのであれば、
男性のサラリーマンの方がより来やすくするためにはどうすればいいのか、より回転率を上げるためにはどうすればいいのか、

その方により響くメッセージはないのか、どうやったら満足度は上がるのか。

ということで、顧客像、患者さんの層がはっきり見えてくると、
はっきりした対応ができる。

例えば昼の時間帯、午後1時など主婦が多いとなったら、
ここを思い切って主婦専用の時間にする事は出来ないだろうか、
そうすることによって口コミを増やすことは出来ないだろうか、
主婦に目立つ何かキャンペーンだったり、口コミが起きるような
満足度を高める事は出来ないだろうか。

また、時間と曜日によってもかなり違ってきます。
例えば、例ですが水曜日は女性Dayにするとか、
そうする場合はスタッフさんの中で女性になるべく入ってもらうとか、
そういった人を雇うとか、1人先生の場合だったら女性に配慮した時間を作るだとか
そういった事が出来るはずなんです。

まずは自分の主観ではなくて、客観的に、
自分の患者さんの層がどういった層なのかを見極める。

例えば同じ治療でも、高齢者の方が求めている治療と若い年代の求めている治療は違います。

それぞれの時間帯、それぞれの特徴があるはずなんです。
そういった所は、地域によってそれぞれ違いますので、
それぞれの治療院に合った形で最適化していくということ。

それぞれやっていくと、傾向があって、やっぱり嘘というか
記憶違いが出てくるので必ずデータを取って欲しいんです。

こういう話を何回しても、「いや、うちは大体こうだから」とわかりきった感じで
こういった事を全然記録してない先生が多いのですが、
やってみるとかなり違うことがわかります。

それぞれの患者さんはどういったことに惹かれて
自分の治療院に通ってくれているのかと言うこと。
そういったことをまず分析することが凄く重要になってきます。

「分析なき所に改善なし」ということで、
まず自分の記憶を疑って、
必ず正しいデータを取るということを意識してみてください。


では、これで以上となります。

2013/09/03 | 治療院集客に成功するためのノウハウ

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