治療院はマーケティングリスクを取らないことが一番のリスクです。

インターネットビジネスや他の飲食店のコンサルティングをしていると
治療家の方々のマーケティング意識の低さにドキドキします。


「この業界大丈夫かなーー?」と本気で思います。


こんな意識で利益が出せる時代は、もうすぐ終わります!(キッパリ


どんな業界でも「マーケティングができない企業」は潰れます。


でも、治療の腕も大切ですよ(笑


逆に捕らえれば、マーケティングができれば勝てる業界なのです。


はい、では今日のお題は先週のホームページセミナーで聞いた話の一部をお話します。

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リスクを取らないことが一番のリスク
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これは、セミナー主催者の伊勢氏がセミナーの最後に話してくれた話です。


リスクとはウィキペディアで調べると

「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、
危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」

ということ書かれています。


つまり、怖いんですね。


みんなができれば避けたいことそれが「リスク」です。

ところが、伊勢氏は「リスク」を取らないことが長期的にみると「一番のリスク」
であると話しました。

(※彼は、夜中に東京国際フォーラムの便器掃除をするくらい貧乏なところから一気に
ホームページ製作やインターネットを中心にビジネスを展開し、億万長者になった人です。)


治療院経営に置き換えると、リスクとは集客やリピートを取ることに時間や手間、
お金を費やすということです。

「今はお金がないから、広告費を減らそう」

「どうせ反応がないだろうから、チラシを巻くのはやめよう」

「ホームページを作ってもどれだけ反応があるかわからないし、
作るのが手間だからやめよう」

「自分はホームページが作れないから、やめよう」

多くの方はこのような考え方が少なからずあります。

人間だから損するのはいやだと思うのは当たり前です。

でも新患さんはほしい、もっと予約でいっぱいになったらいいなと
誰もが思っています。


要するに、金銭的なリスク・時間的なリスクを取らずに新患さんを
獲得したいと考えているのです。

ちょっと他の業界で考えてみてください。

こんな都合のよいことがまかり通っている業界がありますでしょうか?

今、世間を騒がせている自動車業界のビックスリー

1) ゼネラルモーターズ、2) フォードモーター、3) クライスラー

彼らは、日本車(トヨタなど)が常に世の中のニーズを読み、省エネ・燃費効率が
よい車の開発を進める一方、世の中のニーズを読むことを怠り、
わが道を進んでしまいました。


変化することへのリスクをとらなかったんですね。


その結果、今の悲惨な状況を迎えてしまいました。


小売業ではよくあるシャッター商店街の話がよい例だと思います。


ある日、突然大手資本のスーパーがやってくる。

大手スーパーは安い、便利、様々な施設を併せ持っており、資本もあります。

広告費もしっかりかけます。

もちろんプロのマーケッターが戦略を立てて攻めてきます。

コレまで平和に特に際立って広告宣伝をしてこなくても、際立ってコストを
かけずに集客できてた商店街のお店は一瞬で経営困難、閉店という現実が
待ち受けています。

十分な経営やマーケティングを怠り、競争力を持たなかったツケです。

つまり今の現状にあぐらを書いていたんですね。

ビックスリーにしても、商店街の話にしても、新しいことにチャレンジする事への
リスクを取らなかった結果です。

これが、これからの治療院には起こります。

いやすでに起こり始めています。

最近では、大型スーパーや所業施設に続々治療院やマッサージ店がオープンして
おります。


また、治療院を開業する人もあとが立ちません。


どんどん、増えてます。


ライバルが弱い業界で利益がでる業界には容赦なく大資本や強力なライバルが
現れるのです。


伊勢氏は「成功する人の共通点は進んでリスクをとることである」といいました。


金銭的なものだけではありません。時間や労力も惜しまないということです。

また「成功者はリスクのことを可能性と呼んでいる」と言ってました。


失敗する人はリスクを「危険」だと呼び、いつまでたっても新しいことにチャレンジ
しません。


お金がない⇒広告費がない⇒お客が来ない⇒お金がない


負のデフレスパイラルです。


もちろん、反応が悪い媒体にお金を費やす必要はありません。


無駄な広告費は一切だしてはいけません。

しかし、めんどくさいから、お金がかかるから...といって
有益でやれば結果がでる確立が高いとわかっていてもやらないのは話になりません。

常にマーケティングは費用対効果で考えてください。


広告にかかるお金 ≦ 利益


であればドンドン投資するべきです。

でもやってみなければわからないことも多々あります。

「お金」を産む「お金」をケチってはいけません。

もう一点伝えたいことがあります。

「機会損失」をしないこと


です。

例えば、お金がかかるから、チラシは自分で作ろう。

お金がかかるからホームページも自分で作ろう。

お金がかかるから自分なりにやってみよう。

これ危険です。


これをやると

「本来、得られるべき利益を知らずに失う」

危険があるのです。

自分がうまくできるならいいんですが、自分がうまくできないことを
自分でやろうとする。


反応がとれない、良いものができないという結果で時間ばかり取られてしまいます。


その時間を自分ができること、

例えば治療院内の改善や、リピートをとれる仕組みなどを
考える、他の収益減を考える、どうすればもっと満足してもらえるか考えるなどなど

に時間を費やすことが大切だと思います。


今回のメルマガはみなさんに気づいてほしいのでちょっと強めに書きました。

でもウソはいってません。

私の言ってることを全部受け入れなくてもいいです。

でも、こんな考え方もあるんだなとちょっと受け止めてみてください。

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2009/01/28 | 治療院マーケティング

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