うどんやの定期券に学ぶ経営安定策2

ポイント2に行きます。

これはですね、実は「顧客単価が上がる」という事なんです。
この「顧客単価が上がる」-何故上がるのか、これがあると、ちょっと短絡的な発想ですと「105円引きで1ヶ月間毎日来られたら2500円も赤字になるんじゃないか」という風に思われるかもしれませんが、確かに毎日毎日かけうどん(小)だけ頼んでいれば「はなまるうどん」としては結構大きな損失になるかと思います。

しかし、実際は僕もそうなんですけども、これを持っていくと105円引きなんですね
お金は先に500円払い終わっているんですね。
そうすると、このカードを持っていくと何でも105円引きなので、いつもは例えば100円のかけうどん(小)しか頼まなかった人も、このカードを持っていくと105円引きですから、「いつもよりちょっと贅沢して良いもの食べてみようかな」とか「ちょっと天ぷら付けてみようかな」とか「大盛りにしてみようかな」とか「ちょっと違う、ちょっとだけ高いメニュー頼んでみようかな」という気が凄く起きやすくなってきます。
また、かけうどん(小)しか頼んでいない人ですね。
これを持っていくと実質見せるだけで食べられちゃうんですね。
そうすると、お金を実際財布から出さないんですね。
そうすると、レジを通過する時になんとなく人間の心理って、商品を貰ったけど、お金を払わないっていう事が非常にちょっと心理的に抵抗があるんですね。
そうすると、「やっぱり何かタダでレジ通るのがちょっと気が悪いから、ちょっと何か頼もうかな」とか「105円だったけど、今日は300円の頼もうかな」という事で、実はこれを持っている人は今まで以上に結構高いものを頼む傾向があるんですね。
これは僕もまさしくそうで、いつもは300円とか400円くらいに抑えているんですけども、これがあると105円引きなんですね。
そうすると、105円タダになったような気分なので、105円分いつも多く買っちゃうんですね。
そうすると、実質100円引きなんですけど、いつもと同じ金額を払っているんですね。
という事は「はなまるうどん」から見ると全然単価は下がっていなくて、むしろこういう人が増えると売り上げとしては上がりますし、来院頻度が何より上がるので、それを考えると全然プラスなんですね。
これが実はポイントでして、定期を使うとちょっと、うどんの例ですと物凄い顧客が割り引いたというか、無料になるので、顧客単価が実は上がってしまうんですね。
これが2つめのポイントです。

最後に3つめのポイントをお話しします。
こういうのをやっている飲食店ってあんまり無いですよね。
そうすると、マスコミとか例えば新聞取材とか、「こういうのをやっていますよ」とか言うと、結構取り上げてくれます。
このやり方っていうのは「プレスリリース」と言いまして、例えば地元の新聞とかテレビとか、そういったものに「こういうのをやっているので、取材に来てくださいよ」というような告知をすると、割かし良い感じで取り上げてくれるんですね。
これが「プレスリリース」というものなので、自然と口コミも発生しやすいですよね。

例えば僕でしたらば、ウチの会社のスタッフにこれを持って帰って「こんなのやっているよ。凄くない?『はなまるうどん』」とか「これ買ったら良いじゃん。安いじゃん」とか口コミするんですね。
なんか珍しいですし、相手にもメリットがありますし、そういった話題性を生む事が出来るんですね。

なので、こういった定期券を使うと、短絡的に「ちょっと安くなるから、うどん屋が損するんじゃないか」という事ではなく、大きな目で見ると、メリットが今言った最低3つはありまして、「来院頻度が上がる」「顧客単価が実は上がっている」最後に「話題性があるから口コミが起こりやすい」という事ですね。

こういった定期券を治療院に取り込むというのは、若干抵抗があると思うんですね。
ただ、定期券のように、これを導入しろという事ではないんですね。
この発想をいかにその治療院に取り込むか。
「どうしたらこのマインドセット、この考え方、この手法をいかに自分のお店、自分のサービスに取り入れられるか」という事をじっくり考えてみるという事が、その安定した集客習慣、経営に繋がっていくと思いますので、初めから「ウチの業界には関係ないよ」と言うのではなく、「どうしたら自分のサービスに活かせるんだろうか」という事をしっかり考えてみるのも1つ経営者の仕事だと思います。

では、この「はなまるうどん」の定期券。
ちょっとやっていない地域もあるかもしれないですけども、治療院経営に是非何かヒントを得ていただければと思います。

本日は以上で失礼いたします。

2014/01/07 | 治療院集客に成功するためのノウハウ

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