2022-7-4
人生を切り拓く!"○○"を作るべき理由
経営
工藤謙治
5829 Views
こんにちは、工藤です。
先日、ある治療院さんから
経営のご相談をいただきました。
「院は忙しいのに、
利益が思うほど残らない」
「それなのに、休み時間不足や、
患者さんを大切にできないと
スタッフから不満がでている」
というご相談です。
はい、
本日は利益がしっかり残り
ひとり先生も、スタッフも
満足する”稼動率”のお話です。
『稼動率』とは、
営業時間のうち施術者の時間が
施術で埋まっている率のことです。
伺ったところによると
この先生の治療院の
ベッド稼働率は7割弱だそうです。
稼働率が7割だと
実際に働いている側の人間は、
かなり忙しく感じます。
なぜなら
実際に稼働していると…
✅予約時間に遅れてくる患者
✅無駄話で施術時間が伸びる
✅予約と予約の隙間時間が
中途半端にあいてしまう
✅新規患者さんの拡大枠
✅患者さんの着替え、
御会計、説明、お見送り
などなど様々な理由で
時間が思い通りにキビキビと
進まないからです。
さらに、予約枠には
どうしても偏りが生まれます。
予約が入りづらい時間帯は
がっつりと空き枠が多く、
混み合う人気時間帯、曜日は
がっつりと予約でいっぱいです。
先生もこんなことを
思ったことはありませんか?
✅もっと分散して予約してほしい…
✅時間を守って来院してほしい…
✅空き時間が細切れで
まとまった休憩時間がない…
トータルで平均してみて、
稼働率が7割以上ならば
相当忙しく感じます。
土日などはご飯も食べれない
くらい忙しいと思います。
そんなに忙しいのに
利益が思ったように残らず、
働くスタッフも先生ご自身も
しんどいというのが今回のご相談です。
もちろん、忙しいことは
治療家として嬉しいことです。
多くの患者さんに
施術を提供して喜んでもらう
感謝の喜びもありますからね。
しかし、やはり対価としての
金銭的な報酬はかかせません。
給与の源となる”利益”の
カギを握るのは施術の『分単価』です。
1回単価ではなく
1分あたりの時間単価です。
多くの治療院のメニューは
それほど多様性がありません。
だから、、
1分単価×稼働時間
が院の売上になります。
この1分あたりの単価が
低すぎるといくら施術しても
全く利益が残りません。
ちょっと
計算してみましょう。
■条件1
1日8時間の稼働時間とします。
■条件2
波はあれど稼動率6割です。
(結構忙しく感じます)
■条件3
60分6000円です。
■条件4
週1回しか休みはありません。
↑よくありがちな条件ですね。
では、計算開始!!
開院時間1日8時間で
稼働率6割(売上発生時間は300分)
1時間6,000円なので、
1分単価は100円です。
100円×300分=日商
計算すると1日3万円が
上限売上です。
そして、
25日営業(週1回休み)だと…
上限月商は75万円です。
実際は稼動率を正確に計算すると
もっと少なくなるので
売上はより少なくなってきます。
また、
週一回しか休みがないのも
やはり働き手には厳しくあります。
このシチュエーションだと、
計算すると忙しいのに
ひとりあたりの月売上が
MAX75万円になってしまうのです。
またこの金額は決して
大きなものではないと思います。
なぜなら、
売上はあくまで売上で
ここから固定費が引かれるからです。
家賃、スタッフを雇えば
人件費、広告費、保険、
光熱費、その他もろもろ、、、
実際に残る額は
半分程度ではないでしょうか。
人を雇っていた場合、
人件費や社会保険なども
含めると最低30万円は
かかってしまうことでしょう。
問題は金額だけではありません。
稼動率が7割を超えてくると
働いている側の
✅疲労感
✅気分的な忙しさ
などにより金銭的な報酬が
不釣合だと感じてきます。
また今施術している患者さんを
時間内に終わらせないと
いけないプレッシャーや、
次の予約患者さんが
早めに来て待たれているときの
プレッシャーなどもあります。
休憩時間も取りづらい、
肉体的な疲労などなど
マイナスな一面も広がっていきます。
こうした状況で
モチベーション管理や
金銭的な報酬が見合わないと
スタッフが自然と
退職してしまうこともあります。
ひとり先生の場合でも
MAX75万円の売上だと
まとまった貯金もできず、
将来の不安は溜まっていきます。
治療行為はやりがいあるけど、
60才になっても
こんな状態なのだろうか…
こんな忙しい状態は
いつまで続くのだろうか…
と嬉しい半面不安が募るのです。
治療院はボランティアでは
ありません。
働いている先生、
スタッフにも生活があります。
仕事のやりがいの他に
適切な報酬を得られないと
不満・ストレスは溜まっていきます。
だから、僕はいつも提案します。
【メリット】
✅売上(利益)があがる
✅本気の患者さんが増える
✅施術者の自尊心があがる
【デメリット】
✅同じ施術のまま施術費を
あげると罪悪感が生まれる
✅値上げによる離患が
一時的に増える
値上げをすると治療家さんは
小さな罪悪感を覚えます。
✅施術が一緒なのに、
値段だけ上げてもいいのか…
✅昔から来ている患者さんに
なんだか申し訳ない…
これは自分の腕と治療院の
混み合い具合を考慮して
「えいやっ!」と一歩踏み出す
勇気を持ちましょう。
また自分の施術には
値上げしても十分な価値があると
“自信”と”価値”を再確認しましょう。
値上げをするとどうしても
一定期間の離患は増えます。
既存患者さんの中には
「その価格帯だから来ていた」
という層が一定数いるからです。
値上げを告知すると
どうしても心理的に
反発心が生まれてしまい、
一定数の離患がでます。
でもそれは、値上げ幅にも
よりますが数ヶ月の間だけです。
値上げ幅を20%内で行えば
離患は10~20%程度で
収まるのが通常の流れです。
時間とともに新しい価格帯で
新規集客が馴染んでくれば
離患率は戻ってきます。
でも、もともと稼動率が
高い状態なので、ここは
意図的に下げていくべきです。
■追伸
~こんなお悩みありませんか?~
『そもそもウチの院は
ホームページで患者を呼べる
地域なのだろうか?』
・ウチは都会じゃないから…
・ウチは激戦区だから…
・今までホームページで成果がでなかったから…
・そもそも自分ひとりでは実行に移せない…
そうした悩みがあれば、
治療院の集客に精通した
私たち『クドケン』を頼ってください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
無料診断を希望される方は
↓のボタンを押してください
━━━━━━━━━━━━━━━━━
『まずは無料診断に応募する』
という行動も
立派な「実行」です。
ぜひご活用ください。
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう
©2024 治療院経営に役立つ無料webマガジン「クドケンブログ」