クドケンブログ【繁盛院の教科書】

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 経営

 田村剛志

【質問】繁盛院のコンセプト「誰に」あてて作ればいい?

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おはようございます。

治療院コンサルタントの田村剛志です。

全国1万人を超える治療家の
コンサルティングから判明した
繁盛院の”仕組みのウラ”を伝授する

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田村剛志の繁盛システム経営講座
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本日の390ターン目では、
先週に引き続き
コンセプトのお話をお届けします。


今回はまず、コンセプトの中で、
「誰に?」の部分を掘り下げてみましょう。


治療家の方は、
「誰に?」という話をすると

・「腰痛の人」と主訴の部位
・「重傷の人」と症状の強さ

でターゲットを定めている事が多いです。


それは人ではなくて、症状ですよね。


我々の仕事は症状を診るだけではなく、
人を診ることでもあります。


患者さん、お客さん、という名前の人はおらず
1人として同じ人は存在しないのです。


家族構成や仕事、年収などの
生活背景も違いますし、

生まれた場所や育ってきた環境、
体型も様々です。


だからこそ
ターゲットによって、

価格や手技、内装、BGM、広告媒体etc
変える必要があります。


よく、

「老若男女、全ての人に来てほしい!
 喜んで欲しい!」

という先生がいますが、
これは意外と難易度が高い事です。


マクドナルドが
長年「飲食店の王様」と呼ばれるのも
幅広い世代の顧客に愛されているからです。


ある調査によると、
マクドナルドを利用したことのある
日本人は8割以上というデータもあります。


とてつもない実績ですが、
このためには様々な仕掛けがされています。


その中の一つに、
「低価格商品がある」ということがあります。


低価格で商品提供が出来ることで、
老若男女が利用しやすい状況を作っているのです。


では、低価格商品を作れば
老若男女に選ばれるのか?


もちろんそうではないですし、
低価格かつ自社の利益を確保することも
必要になります。


低価格商品(集客商品)から
他の商品(収益商品)の購入に繋げる
流れも作られています。


また、
ブランド力(知名度)も抜群で、

立地や営業時間、
営業日の利便性にも優れています。


さらには持ち帰りにも対応していて
注文から提供までの時間がとても早く、
待ち時間も短い。


好立地で、知名度が高く、
利便性が高く、低価格で利用可能、

そして
低価格でも利益を確保できる仕組み。


・全世代対応
・好立地
・待ち時間が少ない
・低価格

これらの条件を満たして
大成功している接骨院グループも
存在しますが、

1人院で再現するのは
なかなか難しいでしょう。

1人院ですから、
どうしてもお待たせしてしまう
時間が増えますし、
希望通りの予約に対応しずらいです。
(=利便性が低い)


さらに言えば、
低価格になるとより多くの顧客に
対応しなければ売上が経たないので、
1人院では体力的な問題も出てきます。


対応人数が多いということは、
それだけ会計やお出迎え、
お見送りの回数も増えることになり、

売上を産まない時間も増えるので、
生産性が下がります。


それなら、
受付だけ雇って
お見送りや会計を任せる。

という選択肢もありますが、
今度は受付分の給料を賄う
売上アップが必要になります。


受付分の給料を賄えるだけの
売上アップと体力的な問題がないならば、
低価格高回転も良いでしょう。

※低価格なので数を多くみないといけない
 =1人当たりの施術時間は短くなる


1日の来院人数を減らした上で
1人でのんびり売上を確保したいなら、
どうしても価格帯は高くなります。


価格帯を上げると
より個人の価値観に合わせた
価値提供が必要になるので、

ターゲットの絞り込みが
必要となります。


あなたの治療院経営の参考になれば幸いです。


本日も最後までご覧いただき、
ありがとうございました。


また来週!





Writer

田村剛志 田村剛志の記事一覧

10年間、現場で施術に励みながらも院長やマネージャーを経験し、年商4億円のグループ院をつくり上げることに成功する。スタッフ向けの管理指標として分単価、稼働率という概念を生み出し、 これらの概念は現在治療院業界の管理指標の基準となりつつある。 コンサルフィーは月10万円にも関わらず、そのほとんどが5年以上も契約を更新し、 現在では新規でコンサルティングを依頼できないほど人気が集中している。コンサルティングの傍ら直営治療院、訪問マッサージを展開。 開業からわずか半年にもかからず月商は1,200万を越える。

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