クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 経営

 直営院のウラ側<まるみえ>

「施術で忙しいのに”利益”が出ない…」←ココ変えてみて

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こんにちは!


治療院経営アドバイザーの齋藤隆太です。


毎週水曜日は、
僕がオーナーとして経営する治療院の
お金から集客施策、手技に至るまで…

これでもかっというほど
リアルな”ウラ側”をまるっと公開していく

===========
“完全ガラス張り”の
治療院ドキュメンタリー
『まるみえ』
===========

をお届けしてまいります。


さて、先生も

『毎日毎日、
 休みなく忙しく施術しているのに
 なぜか思ったほど利益が残らない…』

と感じたことがありませんか?


そこで本日は、
こんな困った経営状況に
陥ってしまった場合の

“見直しポイント”について、
解説してまいります。


私が経営している整体院も
開業して1年が経過しましたが、

常に意識しているポイントですので、
ぜひ参考にしていただけたらと思います。


利益をしっかり残すには、

“稼働率”と”分単価”

この2つを適正化することが
絶対に必要です。


『稼動率』とは、
営業時間のうち施術時間で
埋まっている時間の割合のことです。


『分単価』とは、
1回単価ではなく、
1分あたりの時間単価です。


この2つの概念は、
治療院コンサルタントの
田村先生が提唱しており、

私も田村先生に教わってから
治療院経営をするにあたり、
非常にシビアに意識しています。


院の売上は、

~~~~~~~~~~
1分単価×稼働時間
~~~~~~~~~~

です。

この1分あたりの単価が低すぎると、

いくら施術をしても
全く利益が残らないのです(汗)


では、試しに
計算してみましょう。


=========
■条件1
稼働時間1日8時間

■条件2
施術している時間(稼動率)6割

■条件3
施術料金は60分6000円

■条件4
週1休み
=========

このように条件は
一般的な整体院をモデルとします。


1日8時間で稼働率6割ですから、
売上発生時間は288分です。


そして、

1時間6,000円なので、
1分単価は100円です。

100円×288分=日商

計算すると1日28,800円が
上限売上となります。


となると、月商は
25日営業(週1回休み)だと

月商72万円が上限です。


ザックリとした計算ですので、
実際に日々の稼動率を正確に計算すると
より少なくなるので売上はもう少し
低くなってきます。


しかしながら、、、

この条件下だと、
毎日割りと忙しいのに
月売上のMAXが
72万円になってしまうのです。


売上だけ見れば決して
悪くないかもしれません。


ですが、ここから

家賃、人件費、広告費、保険、光熱費、
スタッフを雇えば社会保険など、

もろもろ固定費が引かれると
実際に手元に残る利益は
半分程度まで減ってしまうのでは
ないでしょうか。


また、私の経験上
さらに稼動率が上がり
稼働率が7割を超えてくると

休憩時間も取りづらくなり…
肉体的な疲労も溜まり…

患者さんを時間内に
終わらせないといけないプレッシャーや、
金銭的報酬が不釣合だと感じたりと、

忙しくてやりがいがある嬉しい反面、
適切な報酬を得られなかったら
負担・不満・ストレスが溜まってしまいます。。


私自身、
施術者として現場で働いていた頃、

分単価は50円を
切っていたこともありました。。


当時の生活はとても苦しかったです…。


そんな苦い経験もあり、
施術者も幸せに、
患者様も満足していただける
治療院を追求して今に至ります。


現在、経営をしている整体院では、

稼働率65%、
30分1万円(分単価330円)の
高単価治療院を実現できています。


『毎日毎日、
 休みなく忙しく施術しているのに
 なぜか思ったほど利益が残らない…』

この状況を脱するためには、
「分単価」をできれば
150円~200円以上まで
上げていくことを考えます。


ただ、一気に上げるのは
厳しいので、

まずは10%程度の値上げで
様子を見る良いと思います。


1時間6,000円なら
1時間6,600円に、

30分4,000円なら
30分4,400円にしてみる。


適正な分単価、
そして稼働率は55~60%に
なるように意識して調整していくことで、

ネガティブな気持ちを落ち着かせて
ストレスを軽減していくのです。


もちろん利益目的に
なってはいけませんが、

忙しい割に利益が出ない、
分単価が低く稼動率が高すぎる状態は
長期的には続きませんので、

適正稼動率と料金設定を見直し、
売上・利益と患者さんの数を
コントロールしてくださいね。






Writer

斉藤隆太 斉藤隆太の記事一覧

クドケンの直営院を統括する株式会社カラダミライラボ代表取締役社長。わずか1年半で直営院を4店舗展開し全て黒字化を達成。年商1億円のグループ院を築き上げる傍ら、現在の顧客のトレンドを見極め最新の経営ノウハウを研究。『患者さんが来なければ磨いた腕は活かせず、症状に苦しむ患者さんを救うことはできない。』という信念のもとに治療院のサポートを行い、メルマガ、DVD出演、セミナー講演、コンサルティング活動などを通して、治療院向けに先生主役・患者様主体の経営ノウハウを提供している。

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