こんにちは、
クドケンメルマガ運営部です。
本日から、
『GW中に知っておきたい
繁盛治療家の身だしなみ対策』
として、3つのテーマをお届けします。
1回目となる本日は、
患者さんと近い距離で接する治療家にとって
切っても切り離せない『口臭』について。
2回目は、
ときには女性患者さんが嫌悪感を抱いてしまう
『ムダ毛』の対策について。※5月3日配信
3回目は、
患者さんの信頼を損なわないための
『身だしなみチェックリスト』について。
※5月5日配信
治療院経営において
施術やサービスもちろん大切なのですが。。。
それ以前に、
人としてのエチケットを守れなければ
大切な患者さんの信頼を得ることは出来ません。
相手に不快な思いをさせないための
身だしなみや清潔感は、
お客さまと接するプロとして必須の対策。
初回となる本日は、
センシティブな『口臭対策』について
お届けいたします。
『口臭』の原因は何なのか?
どんな対策をすれば、顔を近づけたときに
顔をしかめられずに済むのか…?
口臭は、正しい知識と対策さえ知っていれば
ほとんどコントロールできるので、
プロとして正しいケアを知っておいてくださいね。
『口臭』
それは、
ときに人を傷つけてしまうこともある
センシティブな問題。
たとえ冗談交じりであったとしても、
「君、口臭いね」
と指摘すれば、
相手の悲しむ顔が脳裏にすぐ浮かびます。
このように、口臭は”注意しづらい”のです。
あなたにも、
漂ってきたニオイをぐっと堪えて我慢した経験が
1度はあるのではないでしょうか。
ただしこれは、
患者さんの立場でも言えること。
もしあなたの口臭を
患者さんが我慢していたらどうでしょうか…?
ニオイが気になって、
「施術の満足度」どころの話では
なくなってしまいます。
口臭で、あなたのイメージは決まってしまう
患者さんの立場になって、
こんなケースを想像してみてください。
〜〜〜〜〜〜〜
ここは初めて通う治療院で、
どうやら施術してくれるのはベテランの先生。
難しいクラニアル(頭蓋)も使いこなし、
前評判では頭に触れただけで全身がゆるゆるに・・・
なるかと思いきや、
頭蓋に触れようと先生の顔が近づいたその瞬間―――
モワッ…
不意に襲ってきた口のニオイに、
(指摘して気まずくなったら嫌だし、
ニオイがキツイけど黙っておこう…)
(あとちょっと我慢すれば終わるから
呼吸を浅くして何とかこの場をしのごう…!)
と、思わず息を止めて堪えてしまう…。
〜〜〜〜〜〜〜
なんて、患者さんがあなたの口臭に
我慢をしていたとしたらどうでしょうか?
少々大げさに書きましたが、
これ、現実にも起こりうるお話ですよね。
どれだけ施術が上手くいって
円滑なコミュニケーションをとれたとしても、
「口の臭いが気になって…」
たったこれだけで、大切なお仕事が
上手くいかなくなるかもしれないということです。
いかがでしょう。
口臭対策、ちゃんとやろうと思えましたか?
ただ、もしあなたが今このたとえ話を聞いて
自分の口臭に危機感をおぼえていたとしても、
思い悩む必要はありません。
なぜなら、口臭は、
正しい知識と対策を知ってさえいれば、
誰でもコントロールできるモノだからです。
口臭ってそもそも何?
敵を知り己を知れば百戦殆うからず。
まずは、敵のことを正しく理解しましょう!
あいさ
口臭の原因の9割、それは…
実は、口臭のおよそ9割は、
口の中で発生する”あるガス”が原因です。
口臭のほとんどは、剥がれ落ちた粘膜のカスや
食べかすに含まれるタンパク質が細菌によって
口内で分解される際に発生するガスのニオイです。
これは
「揮発性硫黄化合物」といって、
・メチルメルカプタン
(玉ねぎが腐ったニオイ)
・硫化水素
(卵が腐ったようなニオイ)
・ジメチルサルファイド
(キャベツが腐ったようなニオイ)
これらがまざり合ったニオイを発します。
※全部腐ってて、想像しただけでも臭い。。。
口臭を抑えたければ、
このガスの発生を抑えるのがイチバンです。
より端的に言ってしまうと、
『お口の中を清潔に保つこと』さえできていれば
口臭の悩みからは解放されるということですね。
どうです、シンプルでしょ?
ただ、ココで知って頂きたいことがもう一つ。
それは、
「歯磨きをするだけじゃ、口臭は予防できない!」
ということなんです。
歯磨きだけでは口臭を抑えられない理由とは?
お口を清潔に保つことが
イチバンの口臭対策になるとお伝えしましたが、
「歯磨きだけ」では対策が足りません。
口臭を抑えようと思ったとき、
あなたが本当にキレイにしないといけないのは、
歯ではなく、舌についた
舌苔(ぜったい)という
白い汚れのようなものなのです。
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・舌苔
舌についている白い汚れのようなもの。
揮発性硫黄化合物の6割はこの舌苔が原因とされている
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口臭の原因のおよそ6割がこの舌苔とされているので、
舌苔の対策さえしておけば、
口臭対策は殆どできていると言っても過言では有りません。
ぜひ今、鏡やスマホでご自分の舌を
チェックしてみてください。
白い汚れのようなものがついていたら、
それがニオイの犯人、舌苔です。
口臭の真犯人、舌苔(ぜったい)のケア方法は…
舌苔をケアする方法は以下の通り。
・歯ブラシや舌ブラシで
かるく舌の上を数回なでるように洗う
舌をケアするときのポイントは、
力を入れないことです。
舌をブラシ等で2〜3回軽くなでて、
ブラシが汚れたら水で流してまた軽く数回舌を撫でる、
この流れを3〜4回繰り返しましょう。
これだけで、
舌の汚れの大部分は取れるはずです。
この対策さえきちんとできていれば、
口臭はもう攻略できたようなもの。
オススメのタイミングは、
朝食ととった後に舌磨きをすることです。
歯磨きのついでに舌も磨いてから職場に行けば、
毎朝ニオイのないスッキリとした状態で
患者さんをお迎えすることが出来ます。
ただ、ココでもまた一つ注意が…
それは、
「舌苔は誰にでもある!」
ということです。
うっすらと舌についているくらいが健康ですので、
あまり過敏になりすぎないように注意してくださいね。
ニオイを気にしすぎて
気が病んでしまっては本末転倒です。
口臭をゼロにすることは絶対にできないので、
“相手を不快にさせない”ことをゴールに
日々のケアを行っていきましょう。
さて、口臭の原因の大半はこれでケアできますが、
他にもニオイの原因となるものがいくつかあるので紹介します。
知識として知っておきたい!その他の口臭の原因
【口臭の原因その2】唾液が少なくなるとき
唾液が少なくなると、前述した口内の細菌が増えて、
ニオイの元となる揮発性硫黄化合物が発生します。
・朝起きたとき
・お腹が空いたとき
・ストレスを感じたとき
・マスクで口呼吸になっているとき
などは口臭が発生しやすいので
覚えておいてくださいね。
ただし、これは生理的な部分もあるので
日常生活ではそこまで気にする必要はありません。
お仕事中であれば、合間を見て口をゆすいだり、
唾液腺を軽く押圧して唾液を分泌して解決しましょう。
【口臭の原因その3】病気によるもの
糖尿病のように身体から発するケースもあれば、
むし歯や歯周病など、口内の病気によって
ニオイが発生するケースもあります。
むし歯や歯周病が疑われるならお近くの歯医者に、
病気が疑われるなら、お医者様にかかりましょう。
【口臭の原因その4】外的要因
アルコールやタバコなどの嗜好品や、
にんにく、たまねぎなどのニオイの強い食事など…
これらもニオイの原因にはなるのですが、
一時的なもののため、そこまで気にする必要はありません。
日頃のケアをきちんと行いましょう。
今日からできる口臭対策はコレ
ここまで、
様々な口臭の原因をお伝えしてきましたが、
その原因の大半は「お口の問題」です。
歯周病やむし歯であれば治療を行う必要がありますが、
それ以外は、お口の対策で十分コントロール可能!
要は、口内に残ったタンパク質などを分解する際に発生する
「揮発性硫黄化合物」を出さなければよいだけの話なのです。
食事毎の歯磨き、
そして毎朝の舌磨きを習慣化してしまいましょう。
※マウスウォッシュや歯間ブラシもおすすめです。
これさえ続けていれば、
「うわっ…!」と思わず顔を背けたくなるような
口の臭いは避けられるようになります。
ちなみに、舌磨きをしたときに
嗚咽して上手く出来ないという方は、
舌を軽くブラシでなでながら、
「あーーーーー」と、
小さく声を出しながらやってみてください。
嗚咽を押さえることが出来ますよ。
治療家の口臭対策まとめ
患者さんと近い距離で接する治療家にとって、
口臭対策は欠かせないエチケットの一つです。
せっかくお越しいただいた患者様に
不快な思いをさせない…というのは当然ですし、
「あなたが施術に心血を注いでいる間に、
患者さんの気持ちは口臭で冷めていた…」
なんて最悪の事態は
誰しも避けたいものですよね。
ただ一つご注意いただきたいのは、
記事の途中でもお伝えしたように
「口臭ゼロの人間は絶対にいない」
ということです。
口臭を気にしすぎると
心の病気になってしまうこともあるので、
気にしすぎないよう
適度なケアを行うように心がけてください。
どうしても不安が拭えないのであれば、
匂いを計測する機器で客観的にチェックしてみたり、
専門家に診てもらうことをおすすめします。
口臭は正しい知識と対策さえ知っていれば
ほとんどコントロールできるものです。
正しいケアをおこなって、
自分の口臭と正しく付き合っていきましょう。