斉藤隆太
○○がもたらす!?治療院への問題
2616 Views
こんにちは!
クドケンの斉藤です。
本日は、
たかが香りといっても、
困る人、苦手な人もいるという
お話です。
最近、流行している
“強い香り”が治療院に
もたらす問題をご存知ですか?
決して深刻なことでは
ありませんが、
見落としがちなことですので
自院はどうか、という視点で
読み進めて頂ければと思います。
本日の音声はこちら
「○○がもたらす!?治療院への問題」
・通常速度(7分31秒)
・1.5倍速度(5分1秒)
※クリックすると音声が流れます。
最近、どこへ行っても
香りを感じませんか?
花の香りではなく、
人工的な強い香り。
衣類などに使う洗剤や
柔軟剤のように
香りを楽しむことを
目的とした商品がブームです。
テレビCMでも、洗剤、柔軟剤、
芳香剤などなど、、
まさに”香り合戦”です。
僕は匂いに敏感なためか
柔軟剤の人工的な香りに、
酔ってしまって気分が悪くなる
ことがしばしばあります。
そこで同じようなことで
悩んでいる方がいないか
調べてみると、、
人工的な香りが原因で
気分が悪くなったり、
頭痛や吐き気がする、
という相談が国民生活センターで
増えているそうです。
しかも「香害」と言われている
ようで社会問題にまで発展している
とのことでした。
確かに他人の体調にまで
影響するとなると、
「たかが香り」では
すみませんよね。。
本人が嗅いで満足する分には
いいのですが、そうした香りは
誰もが好きな匂いとは
限らないものです。
治療院の現場でも「香害」
とまではいかないと思いますが
先生が気付いていらっしゃらない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
“香り問題”が発生しているかも
しれません。
施術に使うタオルや
制服に白衣など、同じ洗剤や
柔軟剤を使って洗濯していると、
香りが漂って院内まで
その洗剤や芳香剤の香りに
なったりします。
院内に洗濯物を
干していたらなおさらです。
もしかしたら、
香りが苦手な人にとっては
とても辛い空間になって
いるかもしれないのです。
ほのかに香る程度であれば
さして気にならないものかも
しれませんが、
香りの強いものであれば、
柔軟剤や洗剤の使用量を
調整したり、無香料のもの
に変更するなど、
患者さんへの配慮を
心がけたいところです。
それからこれは僕が
実際に体験したことですが、、、
“足元の臭い”も気になります。
施術をうつ伏せで受ける際に
顔を下に向けますよね。
わかりやすいのが、
丸い穴の開いている
施術用ベッドから
顔を出しているときです。
施術にもよりますが、
ちょうど顔の下に先生の
足が来ることがあるのですが
今までにも匂いが気になることが
多々ありました。
靴やサンダル、靴下などが
汗臭いと匂ってしまうのです。
院内で履く履物が汚れることは
少ないので、一見綺麗にみえますが
実は匂うことがあります。
消臭スプレーを使用したり
湿気取りを入れておいたり
防臭効果の高い靴下を履いたり
履物を複数用意したり、、など
“足元の臭い”対策も
必要かもしれません。
意外と盲点かもしれませんので
一度確認してみて頂ければと
思います。
このように院内の香りを
改めて意識してみると、
先生ご本人が気付きづらいこと
が結構あるのです。
一方で、、
今までの話は
先生や院内が香りの元に
なっているお話しでしたが
患者さん自身の匂いが
強い場合もあるかも
しれません。
先生や院側が被害を
受けている状況です。
ふと思い出したのですが、
僕が鍼灸師時代に勤めていた
治療院でも、
香水がきつい患者さんがおり
周りの患者さんにも
迷惑になっていることがありました。
直接注意出来れば
いいのですが、、
患者さんとの関係性を考えると
なかなか言えずに
どうしようかと頭を抱えて
いたことがあります。
色々と考えた末に、
院全体でやってみたことは
「施術を受けるにあたってのお願い」
という形でお知らせするということでした。
時間はかかりましたが
これを周知徹底し、
患者さんにも協力してもらうことで
いつしか匂いが気にならない
くらいになっていったのです。
お知らせはこういう感じです。
【患者さまへのお願い】
●香料は控えるようご協力ください。
※香水・洗剤・柔軟剤・整髪料等の香りが
他の患者さまへご迷惑となることがございます。
他の患者さまに影響がでる場合は
施術をお断りする場合がございますので
ご了承ください。
本日のまとめ
このようにして院内に
掲示したり、
来院前の患者さんに
みてもらうように
HPに掲載しても
いいと思います。
院内の香り問題は、
香りを良いと感じるか
悪いと感じるかといった、嗅ぐ人の
感受性によって左右されるもの
ですので難しい問題でもあります。
しかし、強い香りが流行しているため
匂いに敏感な患者さんや
苦手な患者さんも増えておりますので
ぜひ意識して頂きたいことです。
本日の格言
Writer
クドケン記者 クドケン記者の記事一覧
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう