工藤謙治
【音声解説】誰もこんなこと言ってくれませんよ!
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こんにちは、工藤です。
とあるセミナーに参加した時のこと。
たまたま僕のことを知っている
治療家さんが話しかけてくれました。
メルマガを読んでくれているみたいで
いろいろ経営相談をしてくれました。
15分間のセミナー休憩時間だったので、
僕もコーヒーを買いに行きたかったのに
見事に質問の連続でした。
質問の内容は以下です。
「新規はそこそこでも
二回目、三回目となかなか
来院してくれないんですよ」
ということ。
僕は「そりゃそうでしょ」と
この先生を見た瞬間に
“感じとって”いました。
ひとり先生やスタッフ数人だけの
小規模治療院ではよくあることです。
院長の本来の外見印象や
手厳しい意見は誰も言わないのです。
僕は「無意識なる裸の王様」と呼びます。
■■■■■本日の音声はこちら■■■■■
「無意識なる裸の王様 」
・通常速度(4分23秒)
・1.5倍速度(2分55秒)
※クリックすると音声が流れます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
独立すると誰も
言ってくれないのです。
こちらの先生の場合、
面と向かっては絶対言えないですが、
(このメルマガ読んでるかなぁ)
見るからに魅力がない。
治療院って手技そのものが
売り物、サービスじゃないですよ。
手技を使う先生という人間が
売り物、サービスなのです。
つまり、先生が人として
好かれる状態、魅力ある状態、
であることが条件の1つです。
そして治療をメインにした院は
先生としての威厳、信頼感が
必要になってきます。
最低でも不快に思われたら
アウトなわけです。
まずこの先生の場合は
1、見るからに自信がなさそう
2、着ている服装もヨレヨレ
3、休憩時間、僕がコーヒーを
買いに行きたいのを察していない
(=空気が読めていない)
4、明らかに話す距離が近い
5、口臭が気になる
ということで、
不快要素があります。
完全に無意識なので、
自分がどのように見られているか
全く本人が気が付いていません。
僕はコーヒーを買いに行きたい
空気を全面に出して対応している(笑
なのにその空気を読まず
自分のことばかり話している。
たぶんこの先生は、
患者さんに対しても
端々にこういった態度を
無意識で取ってしまっていると思います。
自信もなさげで、
私服なのでいいとしても、
それにしてもヨレヨレです。
髪型もぼさぼさ、
無精髭もチラホラ
■なぜこんなことを今、僕がいうのか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
院長になると誰も
言ってくれないからです。
まさに、知らず知らずに
無意識の裸の王様に
なってしまうのです。
子供時代 - 親に怒られました
環境から教わります
学生時代 - 先生に怒られました
友達の目もありました
雇われ時代- その時の院長や先輩から
指導されます
でも院長になると誰も厳しく
言ってくれません。
だから厄介なのです。
怒ってくれる人、注意する人
いけない部分、至らない部分を
指摘してくれる人がいなくなります。
だから経営が危うい治療家さんは
人として治療家として
ズレている先生が多いです。
※本人はズレていることに
※まったく気が付いていません
スタッフと一緒に働く院ならば
スタッフの目があります、
あまりにひどいとスタッフが
辞めたり、クレームを言います。
でも一人先生は残念ながら
誰も言ってくれません。
そして、自分の世界の中で
どんどんズレが加速します。
もう一度いいますね。
治療院の商品、サービスは
治療、施術をする人です。
人、施術を含めた先生なのです。
どんなに腕が良くても
人間性が伴わなければ、
患者さんは来てくれません。
逆に人間性が真っ当であり、
清潔感があり、意思疎通も上手で
患者さんの気持ちを汲み取れたら
腕はそこそこでも繁盛します。
これが治療院というものの現実です。
患者さんは先生の外見で
まず第一印象を作ります。
その第一印象でNGがでると
ちょっと厳しいです。
顔つき、表情
目力
肌の清潔感
髭
髪型
眉毛
体型
施術着
院の雰囲気
口臭、体臭
話し方
姿勢
人はそれぞれを敏感に
感じ取っています。
なんとなく印象を作っています。
「この先生、生理的に無理、、」
「この先生なんだか苦手、、、」
「この先生まともだね、、」
「この先生感じいい、、」
「この先生なんか好き、頼れそう」
など、無意識になんとなく
感じ取って第一印象を作っています。
そのなんとなくの印象は
なかなか自分では気が付きません。
無意識の裸の王様だからです。
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是非、今経営がうまくいかないなら
経営ノウハウや、技術ではなく
自分の人間性を見直してみてください。
大人になると、特に院長になると
誰も自分の悪いところを
指摘してくれなくなります。
言うほうも疲れるし、
言ったらその人を傷つけるからです。
僕も今回の事例であげた先生には
「頑張ってください、
まずコミュニケーションですよ」
とまったく違うことを言って
話を終わらせました。
本当はズバッと
1、見るからに自信がなさそう
2、着ている服装もヨレヨレ
3、休憩時間であり、僕はコーヒーを
買いに行きたい空気が読めてない
4、明らかに話す距離が近い
5、口臭が気になる
まずここから変えないと
患者さんに好かれませんし
信頼感ないですよ!!!
と言いたかったんですよ。
でもメルマガ読者さんだし、
なにか弊社の商品を
買ってくれる先生なら
なおさら無碍にはできません。
そうやって、ひとり院長
またはオーナーはズレていくのです。
是非、治療院のサービス・商品は
自分であると認識し直して
自分がズレていないか
再確認してみてください。
まわりにズバッと言ってくれる
人、患者さんががいるならば、
聞いてみるのも手ですね。
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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