工藤謙治
口ベタ先生が流行らない理由。
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こんにちは、工藤です。 東京は天気がいまいち、
小雨パラパラが続きます。
そんな中、本日は
2回目以降選ばれる施術と 選ばれない施術
こちらついて解説します。
選ばれる施術 選ばれない施術
というと、多くの治療家さんは
腕がいいか悪いか 変化がだせるかどうかという
技術ベースでの視点になります。
それはそれで正解。そこは技術を磨くしかありません。
本日はもっと大事な部分について お話します。
もしかしたら技術よりも 大事なことかもしれません。
最近、業界の流れで感じるのが
20代中盤、30代前半で
ひとりで月商うん百万とか
若くして分院展開に成功する先生が確実に増えていること
こと売上の面では若くして大成功し、 短期間で経済的に
豊かになる若い先生が多いです。
売上が高いということは、
地域の患者さんに選ばれている
という意味でも地域への貢献度はかなり大きいことを意味します。
ずっと昔は、 そんなことなかったですよね。
昔は技術を磨き、長年地域に根差し
地道に患者さんに貢献して、 時間をかけて繁盛するのが一般的でした。
なぜか、、、技術の進化スピードも 多少あるのでしょうが、
それよりも経営方法やマーケティングなど
それ以外のものが普及したからです。
本日はその中の1つ
“うんちく”
について お伝えさせていただきます。
昔気質で技術至上主義の先生は
「施術の価値は受けたらわかる」 「素人は黙って寝てろ」
と無言の伝達をしようとします。
言葉ではなく体で感じろ! という感じです。
稀にすばらしい技術を持つ先生は本当に施術のみで
圧倒的な変化をだし 患者さんを感動させられます。
でも残念ながら、 それはごく一部です。
多くの治療家さんは 無言の伝達をしようとしてもうまくいきません。
手技療法の中には 体感がなかなかすぐに
感じられないものもありますし、
すこし腕のいいレベルでは
百発百中患者さんを手技だけで感動させることは難しいです。
ではどうやって施術の価値を効果的に伝えるのか?それがうんちくです。
「治療家はもっとうんちくを語れ!」 というのが僕の主張です。
うんちくと言っても無駄な 自慢話ではありません。
○無言(施術のみ)⇒体感/感覚
○うんちく(施術+説明)⇒体感 + “頭で理解”
施術の価値を 最大化し、うまく伝達するために
言葉を使って頭でも理解させるのです。
テレビでこんな番組を 見たことありませんか?
芸能人が目隠しをして、
一流のレストランの高級メニューとファミレスの同じ料理メニューを食べ比べる番組です。
目隠しをしているので、香りと 食感、味しかわかりません。
値段は10倍以上の差がある 料理ですが、結構正解率は低いのです(笑
つまりほとんどの人は、味、香り、食感だけで
一流料理かどうかは 判別できないという証明です。
一流料理の条件としては…
・どんな空間で食べるのか
・どんなきれいな盛り付けなのか
・どんな器で食べるのか
・ウェイターのレベル
・値段
・客層
・シェフ/店の知名度
などで、多くの場合お客さんは価値を感じているというのが真実です。
味そのものだけならばファミレスとそんなには変わらないのが現実です。
中には値段相応の劇的に 美味しい料理もあるのでしょうが、
そんな料理やお店ばかりではありません。
本当の価値は味以外の部分に あることに気が付くべきです。
治療院も同じです。
施術だけ受けて価値を全部伝えるのはなかなか難しいものがあります。
頭でも理解してもらえる “うんちく”がある程度は必要です。
伝えるべきうんちくは
1、他の治療との差
…整形外科と何が違うのか…一般的なマッサージと何が違うのか
…他の整体や整骨院と何が違うのか
2、なぜ治療が必要なのか
…体のメカニズムと必要性…放っておいた場合のデメリット
…治療によって得られるメリット
3、自分の治療の特徴
…治療における回復理論…治療期間、通院目安
…施術後の体感、結果、変化
以上、これらのうんちくを伝えます。
検査、鑑別にて患者さんに自分の体の状態を理解してもらい、1つ1つ伝えていきます。
その後に施術をすることで施術の価値は格段とUPします。
料理と一緒ですね。
うんちくや雰囲気、前ふり、前提条件があっての手技力。
頭と体の両方で理解してもらうこと。
ここがとても重要です。こういった説明トークや伝達力を鍛え、説明のパターンを考えながら
手技とともに磨くことで、 患者さんに選ばれます。
若くして成功する治療家は、
どちらかというと手技よりもこういったうんちくの部分が優れているので選ばれます。
せっかく長年磨いた手技力、もったいないので
是非、価値を伝えられるように “うんちく力”を磨いてください。
今日の格言
Writer
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治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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