
クドケン吉野
「行列ラーメン屋が寂れた物語」と石あたま治療院
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こんにちは。
クドケンメルマガ編集部です。
先日、新宿を歩いていたら、
ふと、あるラーメン屋さんが
目に入ったんです。
実はそのお店、昔から
めっちゃくちゃ行列ができていた
超人気店!
当時は、
まさにラーメンブームの黎明期。
30分待ちなんて当たり前.。
豚骨醤油のこってりスープ…
久しぶりに食べたいなぁ…
なんて思いながら、
お昼時、お店を覗いてみる、
あれ…?ガラガラ…?
行列どころか、
カウンターにも空席が目立ちます。
👤「あれ、、、店変わったのかな、、」
と思わず、二度見してしまいました(笑)。
味は、昔と変わらず美味しい。
接客も、相変わらず良い。
でも、お客さんの数は
15年前と比べたら
十分の一くらいに
減っているように感じました…。
…実は、このラーメン屋さんの話
「今のままじゃマズいかも…」
という治療院と
すごく似ているんです。
■なぜ、あの行列ラーメン店は客足が遠のいたのか?
別に、味が落ちたわけでも
接客が悪くなったわけでもありません。
人口が減ったわけでもありません。
理由は、ただ一つ。
「強力なライバル店が増えた」
ということです。
つまり、自分は変わらなくても
周りがレベルアップすれば
自分の価値は相対的に
下がってしまうんです。
15年前は
美味しいラーメン屋さんも少なくて
ちょっと美味しい、ちょっとユニーク、
というだけで
マスコミに取り上げられ、
行列ができていました。
当然、ラーメン屋は儲かります。
👤「あのラーメン屋は、
あの味で儲かっているらしいぞ!」
と、周りが気づき始めます。
一世を風靡した「○んでんかんでん」も、
当時は話題になりましたよね。
そして、味を研究され
真似され、似たような味
もしくは、
もっと美味しいラーメン屋さんが
どんどん誕生します。
美味しいラーメン屋さんは、
いわば”金のなる木“。
専門誌ができたり
ラーメンコンサルタントが現れたりして
さらに業界は盛り上がります。
脱サラ組や、独立を目指す人、
のれん分け、フランチャイズ…
どんどん新規参入が増えていきます。
競争についていけなかった
昔ながらのラーメン屋さんは
残念ながら、そこで閉店…。
どんどん、味も、接客も、
そして斬新なアイデアも
レベルアップしていき
ラーメン業界は、今や戦国時代!
ラーメン専門誌は溢れかえり
よく分からないラーメン評論家も増え
個性豊かで美味しいラーメン屋さんが
都心にはひしめき合っています。
僕もラーメンが好きで、
よく人気店を食べ歩きますが
本当にレベルが高い。
そうすると
15年前はあれだけ繁盛していた
あのラーメン屋さんも
お客さんが減ってしまうのは
当然の流れですよね。
■「地域でのポジション」が、あなたの治療院の未来を決める
全ての業界、全てのお店は、
その地域の「相対評価」で、
その価値が決まります。
大事なことなので
もう一度言いますね。
地域ビジネスは、その地域における
同業他社との相対評価で、売上が決まる!
ということです。
つまり、自分は何も変わらなくても
周りのライバルが強くなれば
自分の評価は
自然と下がってしまう…。
これは、
残念ながら現実です。
今回話したラーメン屋さんの周りには
有名店の系列店、人気店、格安店など…
強力なライバル店が、
次々に出店していました。
…完全に
お客さんを取られていますよね。
こうなってしまうと
このラーメン屋さんは
なかなか厳しい…。
急激に味を変えるわけにもいかない。
これ以上、接客を良くする
と言っても限界がある。
潰れることはないでしょうけど
全盛期と比べると、
売上は3分の1程度でしょうか。
このまま、
現状維持でやっていく
しかないのかもしれません。
お客さんに選択肢が増えれば
必ず、一極集中から分散へと
流れは変わります。
だからこそ、その地域のポジションを考え
ライバルを分析し、少しずつ、少しずつ
変化し続けなければならなかったのです。
あるいは、もっと勝ちやすい地域へ
系列店を出すべきだったのかもしれません。
■他人事じゃない!あなたの治療院は大丈夫?
さて、ここまでの話を
あなたの治療院に置き換えてみてください。
👤「自分の治療院は、今うまくいっているから
この先もずっと安泰だ!」
多くの先生が
そう思っているのではないでしょうか?
人間、誰しも
明るい未来を想像したいものです。
そして、今が順調だと
「この状態が、きっと続くだろう!」
と、甘い期待を抱いてしまいがちです。
「今、これだけ患者さんが
来てくれているんだから
5年後、10年後、15年後も、
きっと今以上に繁盛しているはず!」
…なんて、思っていませんか?
では、少し考えてみてください。
長く経営されている先生
限定になりますが…
5年前、10年前、15年前…
当時の自分は、
今の治療院の状況を
想像できていましたか?
当時の気持ち
思い出してみてください。
…おそらく
かなり違っているのでは
ないでしょうか?
売上は、イメージ通りですか?
患者さんの人数、年齢層は、
当時と同じですか?
周りのライバル店は、
増えていませんか?
全体の患者数は、
減っていませんか?
5年、10年という
長いスパンで見ると
治療院を取り巻く環境は、
大きく変化しているはずです。
ホームページの登場、
チラシの反応の激減、
患者さんの数の減少、
そして、
徐々に下降していく売上…。
もし、あなたの治療院が、
このような兆候を
見せているとしたら…
それは、かなり危険なサインです。
先ほどのラーメン屋さんの話を、
思い出してください。
■治療院業界は、今、まさに…
治療院業界は今
新規参入ラッシュです!
学校の規制緩和、
独立開業ブーム
「手に職」
ブームによる異業種からの参入…。
そして
「利益率の高いビジネス」
として、
注目されていることも事実です。
大手のフランチャイズ展開
他業界からのビジネス参入も増え
リラクゼーション、ストレッチ、
美容など、サービスも多様化しています。
そうなると、
ラーメン屋さんと同じように
自分は変わらなくても
周りが変われば
売上は下がっていきます。
しかも、
ジワジワと、少しずつ…。
👤「今は大丈夫💦」
と思っていても
5年後、10年後は
どうなっているか分かりません。
ライバルは増え続け、
業界はさらに多様化していくでしょう。
手技一つとっても
昔はゴッドハンドの技術を知ることは
とても難しかった。
でも今は
DVD教材もたくさん販売され
セミナーも頻繁に開催されています。
昔のように、「秘伝」として
受け継がれる技術は減り
意欲さえあれば、
誰でも、どんな技術でも
学べる環境に溢れています。
多店舗展開しているグループや
フランチャイズ店でも
一定レベル以上の技術を
スタッフに習得させるよう
になっています。
ホームページ集客は
より洗練され
すぐにライバルも真似してきます。
効果の高い広告は
多くの治療院が使うようになり
結果として
広告費は高騰していく一方です。
…あまり脅かすようなことを言って
申し訳ないです。
でも
これらは紛れもない「現実」なんです。
■最後に、もう一度考えてみてほしい
今日
このラーメン屋さんから学べることは
2つです。
今うまくいっていても、
5年後、10年後、15年後…未来永劫
うまくいくとは限らない。
自分の地域の動向をしっかり見て
自分自身も変化し続けないと
時代の流れに対応できない。
ということ。
ぜひ、今一度
昔のことを思い出し
そして、
未来のことを想像してみてください。
👤「今のままで、本当に大丈夫か…?」
過去の成功に甘んじず
常に周囲の環境変化に目を向け
現状に満足せず
絶えず変化し続ける者だけが
最後に勝ち残ります。
あなたの治療院のも
未来を見据えて考えていきましょう!
Writer

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