
クドケン吉野
手技は本当に参入障壁なのか?
185 Views
こんにちは。
クドケンメルマガ編集部です!
今日は治療家さんにとっては
耳が痛いかもしれない話をします。
でも、これは現実。
👤「あぁ、そういう考え方もあるかもな」
…という感じで、
まずは受け止めてみてくださいね。
■手技への情熱、そして勘違い…?
多くの治療家さんは、
手技が大好きです。
手技に誇りを持ち、
情熱を燃やしています。
それは本当に素晴らしいことですし、
治療家さんとして尊敬すべき姿です。
そして、
👤「手技さえ極めれば、きっと繁盛するはず!」
と信じている治療家さんも多いでしょう。
手技を磨くことが、他院との差別化になり、
生き残るための強みになる
そう考えているかもしれません。
もちろん、
それは間違いではありません。
しかし、残念ながら、
多くの治療家さんにとって、
手技を極めることは、それほど大きな強みには
なりきらないのです。。。
■治療院業界って、実は…
客観的に見て、治療院業界は、
新規参入しやすい業界です。
例えば、お医者さんと比べると、
開業資金も比較的少なく済みますし、
民間資格、国家資格を問わず、
資格取得のハードルも
そこまで高くはありません。
だから、
どんどん新規参入が増えているんですね。
駅ビルには、クイックマッサージや
お手軽整体のようなお店が増え、
ストレッチ専門店や
リラクゼーションサロンなど、
同じようなターゲットを
狙ったお店も増えています。
10年前は、
駅ビルに今ほど多くのマッサージや
整体のお店は入っていませんでした。
10年前は、
今ほど多くの「癒し系」の
お店は街中に溢れていませんでした。
この流れは、今後ますます加速し、
新規参入は増え続けるでしょう。
■「ウチは技術で勝負だから…」の落とし穴
ここで、腕に自信がある治療家さんは、
こう思うかもしれません。
👤「いくら新規参入が増えても、
技術がイマイチなら繁盛しないさ」
👤「若い人がちょっと勉強して開業したくらいで、
自分の技術が負けるわけがない」
このように、手技だけで勝負できる、
と考えてしまうのです。
そこで今回は、
今の時代、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「手技だけでは、
生き残るための強みになりづらい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ということを、
2つの視点からお伝えします。
1. 高度な手技が、
学びやすくなっている!
最近では、
クドケングループでも販売していますが、
以前に比べて、良い手技を、
手ごろな価格で学べる環境が
整ってきました。
一昔前は、
「手技は一子相伝!」
なんて言われていましたよね。
学校を出て、腕の良い師匠について
何年も何年も修行を重ねて
やっと技術を身につけ
独立開業…
というのが当たり前でした。
でも今は、有名な治療家さんの
手技がDVDで学べたり、
セミナーもあちこちで
開催されています。
もちろん、熟練度を高めるためには、
ある程度の経験は必要です。
しかし、以前に比べると、
業界全体の手技レベルは
格段に上がってきている、
と言えるでしょう。
また、高い技術力を持った、
多店舗展開グループも
どんどん増えています。
2. 患者さんは、
手技だけで判断していない!
以前もお話ししましたが、
患者さんは、
手技のレベルだけで
治療院を選んでいるわけではありません。
患者さんの評価基準は、
1. 手技力― 結果として、良くなるかどうか
2. 人間力― コミュニケーションの取り方や、
先生の人柄
3. 設備・空間― 清潔感や、設備の充実度
4. 利便性― 立地や、アクセスの良さ
といった、総合的なものです。
いくら手技が優れていても、
患者さん一人ひとり、
価値観は異なります。
何を重視するか、
評価の比重は人それぞれなのです。
実際、
駅前のクイックマッサージ店や
ストレッチ専門店も、
かなり繁盛していますよね。
療院は、当然、
技術以外の部分にも
力を入れて開業してきます。
マーケティングにも力を入れ、
それなりの利便性も考えて、
立地を選びます。
資金力のある治療院や会社が、
分院展開や新規参入をしてくると、
繁盛する確率はかなり高いでしょう。
■つまり、どういうことかと言うと…
「最大の強み!」
と思い込んでいた手技のクオリティは、
実は、そのハードルが徐々に
下がってきているのです。
そして、
手技のクオリティ以外の満足度を意識し、
多様性を持つライバルが
どんどん増えています。
また、
資金力のある新規参入者も
増えている、ということです。
それくらい、治療院業界は
新規参入しやすくなっている、
ということを、
まずは受け止めてほしいと思います。
■実例!開業2ヶ月で月商90万円!?
実際に、クドケンが5月に
オープンを支援した整体院は、
なんと、
2ヶ月目で月商90万円を超えました!
先生1人と受付さん2名で、
完全な新規参入です。
当然、その地域には、
昔から営業している
治療院がたくさんあります。
それなのに、
新規参入した整体院が、
たった2ヶ月で、
その地域から90万円もの売上を得た、
ということになります。
ちなみに、この整体院、
スタッフを増員して
半年で月商300万円程度まで
拡大できるように計画しています。
…さて、この先生が、
本当に地域で
一番腕がいいのでしょうか?
そうかもしれませんし、
そうじゃないかもしれません。
でも、売上は上がり続けています。
これが、
「技術だけが、
生き残るための強みとは言えない」
という、
1つの証拠ではないでしょうか。
■他の業界を見てみると…?
もし、「技術を磨きさえすれば…」
と思っている先生は、
少しだけ、
他の業界にも目を向けてみてください。
・飲食業界:
味にこだわってきた個人店は、
ファミレスやチェーン店に押され、
どんどん閉店しています。
・コンビニ業界:
昔は、個人商店や小さなスーパーが
たくさんありました。今はどうでしょう?
ほとんどがコンビニや大型スーパーに
取って代わられています。
・喫茶店業界:
昔は、小さな個人の
喫茶店がたくさんありました。
今はどうでしょう?街で見かけるのは、
スター○ックス、エク○ルシオールなど、
チェーン店ばかりです。コンビニでも、
安くて美味しいコーヒーが
飲める時代になりました。
このように、時代の流れとともに、
強力な新規参入者の登場や、
ノウハウの一般化によって、
業界は成熟していきます。
そして、治療院業界にも、
徐々にその波が押し寄せてきているのです。
今日は、
その変化に敏感になっていただくための
ヒントをお伝えしました。
もちろん、飛び抜けて技術が高かったり、
地元で有名だったりすれば、
それは十分に生き残るための強みになります。
そういったケースもある、
という
程度に捉えていただければ幸いです。
Writer

クドケン記者 クドケン記者の記事一覧

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう