
クドケン高木
【なぜリピートされない?】満足度が高い治療院ほど抱えやすい“落とし穴”
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こんばんは!
クドケンの高木です。
本日はリピート率がなぜ上がらないのか?
についてお話しします。
「患者さんから喜ばれているし、クレームもない。
なのにリピートにつながらない…」
そんな違和感を抱えていませんか?
実はこの現象、決して珍しいことではありません。
患者満足度が高い=リピートされる
とは限らないのです。
この記事では、多くの治療院が見落としがちな
リピート低下の原因と、
具体的な改善アプローチについて解説していきます。
1. 「満足」と「継続」は、まったく別の話
患者さんが笑顔で
「気持ちよかったです」と
帰っていった。
痛みも軽くなり、
「1回で楽になりました!」と言ってくれた。
それでも再来院はない……。
この状況、非常にもったいないと思いませんか?
一見、満足して帰っているように見えても、
患者さんの頭の中では
-
「1回で治ったから、もう来なくていい」
-
「また痛くなったらその時に考えよう」
-
「他にも良さそうなところあるかも」
そんな思いが渦巻いていることが少なくありません。
つまり、“満足”しただけでは、
継続する理由が生まれないのです。
2. リピートを妨げる3つのよくある落とし穴
■落とし穴1:うっかり「1回で治す」をアピールしている
「初回で改善に導ける自信がある」
「短期間で結果を出すことに誇りを持っている」
これは素晴らしいことです。
しかし、その思いを伝える方法を間違えると、
“1回で終わる治療院”という印象を与えてしまいます。
たとえば、
ホームページやチラシで
「1回でスッキリ!」と謳ってしまうと、
「じゃあ1回で終わるんだな」と
判断されてしまうのです。
実際、1回で痛みが軽減されることはあっても、
根本的な改善には継続的なケアが必要なケースがほとんどです。
そのギャップを埋めるには、
「継続の重要性」をきちんと伝える
設計が欠かせません。
■落とし穴2:「比較検討」で他院に流れてしまう
今の時代、患者さんはスマホひとつで
他の治療院と簡単に比較できます。
次のような要素が不利に働くと、
満足していても継続されません。
-
料金が高い(効果が実感できても、継続にはコスト意識が出てくる)
-
予約が取りづらい(通いたくても都合が合わない)
-
近くに安価で通いやすい治療院がある(利便性で選ばれる)
つまり、「選ばれ続ける理由」が明確でないと、
満足しても次に選ばれる保証はないということです。
■落とし穴3:治療計画の提示がない(または曖昧)
これが最も大きなポイントです。
どんなに腕がよくても、
“いつまで・どう通えばいいのか”が
説明されないと、患者さんは通う理由を見失います。
たとえば初回時に…
-
「この状態なら週に1回を4回、その後は月1回を3ヶ月」
-
「○月までに○○の状態にしましょう」
このようにゴールと通院ペースを具体的に示すことで、
患者さんは「通う意味」と「先の見通し」が持てるようになります。
この“治療の道筋”があるだけで、
価格や比較の土俵から外れ、
信頼による継続が生まれやすくなるのです。
3. リピートされる治療院に必要な「情報設計力」
私たちがサポートしている治療院では、
HPやチラシに比較図や治療の流れなどを
明示する工夫を取り入れています。
たとえば──
-
他院との違いを図で見せる
-
初回〜3回目までの通院の流れを具体的に説明する
-
「このような方におすすめ」の記載でターゲットを絞る
こういった設計をすることで、
「自分はここに通うべきか」が
患者自身で判断できる環境が整います。
同時に、「マッサージ目的の方」や「1回で終えたい人」など、
ミスマッチな患者さんを自然に排除することも可能です。
4. まとめ
改めて強調したいのは、満足度が高いだけではリピートは生まれないということです。
-
自院の“強み”が誤解されていないか?
-
継続の必要性をしっかり伝えているか?
-
比較される前に「選ぶ理由」を提示しているか?
この3つを意識することで、満足度はリピート率へとつながる価値へと変化しますので、
ぜひ確認してみてください。
Writer

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