斉藤隆太
腕自慢のカレー屋と繁盛できない治療院の共通点とは?
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こんにちは!クドケンの斉藤です。
本日は、腕自慢のカレー屋と
繁盛出来ない治療院の考え方を
比較して解説します。
大切な事は治療技術が
良い悪いというのは
先生自身が決めるのではなく、
患者さんの体験価値が
決めることである、
ということです。
本日の解説音声はこちら
「腕自慢のカレー屋と繁盛できない治療院の共通点とは?」
・通常速度(7分6秒)
・1.5倍速度(4分44秒)
○○年、カレーグランプリ金賞受賞!
先日、実際にあった出来事です。
都内での打ち合わせを終え、昼食をとるために
街をぶらぶらしているとあるカレー屋さんが目に入りました。
店先には、「○○年、カレーグランプリ金賞受賞!」と書いてあります。
先生もこの気持ちがわかると思いますが、
仕事柄か、なぜか自信たっぷりの店を見ると、
「お、自信たっぷりの店だな、、ならばお手並み拝見、、」
と上から目線になってしまいます。
今回も、偉そうに入っていきました 笑
期待値が高い状態でカレー屋のドアを開けたのですが、
飛び込んできた光景は想像していたのと少し違いました。
古臭いインテリアの店内にホコリっぽい空気を感じます。
「うわ、失敗したか!?」
とココロの中で叫んでしまいましたが、もう後戻りは出来ません。
一瞬で腹をくくりました。
そしてこの後さらに、”期待ハズレな出来事”が起こります。
席に案内され、周りを見渡すとまず目についたのは
なんと…
『ゴ○ブリ駆除剤』
座る角度が悪かったのか、飲食店にとっては天敵の
ゴ○ブリ対策が見えてしまったのです。
お店からすれば、ゴ○ブリは絶対に
見せてはいけないものですから、当然駆除します。
ところが、今回のようにゴ○ブリ駆除剤を見た瞬間に、
「この店にはゴ○ブリがいっぱいいるんだな、、」
と、一つの現象で店全体をイメージしてしまいます。
これは、お客様のことを理解していながら、
お客さんの心理をまったく理解していません。。
その後に出てきたカレーは確かにまずくはありませんでした。
きっと美味しかったと思いますが、どうしても美味しいとは
言えない気持ちになってしまいました。
さて、ここまでの話をまとめますと、、、
1.料理が美味しい=繁盛するとは限らない
2、雰囲気やサービスで味も左右される
ここまで来たら、言いたいことはもうおわかりかと思います。
考え方は治療院も同じです。
「カレーの味」もとい「治療技術」の良し悪しは患者さんの体験価値が決めます。
ここを理解せずに、
「業界で有名な先生の元で修行してきた!」
「臨床経験をこんなに持っている!」
「治療技術は地域で1番!」
といっても響きませんし、
反対に腕だけで勝負する必要はまったくありません。
よーく考えてみると「腕」以外に選ばれる要素はたくさんあります。
・利便性 (近いかどうか・行きやすいかどうか)
・価格 (高いかどうか・コストパフォーマンス)
・店構え (デザインやコンセプト)
・サービス(接客態度・電話応対)
・設備 (清潔感があるかどうか)
・人間性 (先生との人間関係)
そして、これらにプラスして
・磨きに磨いた治療技術
です。
繁盛するには、患者さんそれぞれの価値観の中で
「良さそう」とトータルで判断されればいいのです。
一つの指標として、商品・サービスを提供する事業において、
売上・集客アップを図るには「QSC」をバランスよく
保ち続けることが重要と言われています。
Qとは品質(Quality)
Sはサービス(Service)
Cは衛生・清潔感(Cleanliness)
を意味します。
今回のカレー屋の例でいうと、
Cの衛生・清潔感(Cleanliness)
がダメでした。
(ゴ○ブリは見たくありませんが、駆除剤はもっと見たくありません)
清潔であることは重要ですが、清潔「感」はもっと重要です。
治療院の場合、例えばベッドが前の患者さんの
温かさを残していると、気持ち悪さを感じます。
対策としては、治療が終わったら消毒液でサッとふけば、
除菌も出来てベッドの温かさもなくなります。
このように、患者さん視点で
「不快に感じる」
「イメージを損なう部分」
を意識することが大切です。
結局は何事も、患者さんが感じたことが大切なわけで、
どんなにアピールしても患者さんがそう思わなければ
それが事実になってしまうのです。
腕には自信があるのにうまくいかないのには
どこかに必ず”理由”があります。
うまくいかない理由を発見し、素直に認めて
改善することがとても大事です。
治療技術の最終的な良し悪しは患者さんが
するものだという思考を持って改善すれば、
また一歩繁盛院に近づけるはずです。
今日の格言
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