斉藤隆太
技術一筋の先生がハマる意外な”落とし穴”
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こんにちは!
クドケンの斉藤です。
最近、クドケン店舗をまわって
スタッフの施術を受けています。
クドケン店舗のスタッフも
日々、自分の技を磨きながら
患者さんのために頑張っています。
みんなプライドを持って
施術をしているので
文句のつけようがないのですが、
実は”あること”が心配で
定期的にスタッフの施術を
受けることにしているんです。
決して施術チェックを
しているわけではありません。
そのあることとは、、
こだわりや思い入れが
患者さんの求めているものと
ズレていないか?
ということです。
僕はこの業界に入って
約10年ですが、これまで
さまざまな治療院に足を運びました。
皆さま治療家である以上、
自分の技術にこだわりを持って
日々現場に立っています。
治療院で施術を受けて
説明を聞いているとその先生から
✅技術についての素晴らしさ
✅その技術をいかに信頼しているか
といったこだわりが
とても伝わってきますからね。
プロとして
ゆるぎない自信とプライドを
持っておられるのです。
しかし、そういったこだわりや
思いが僕にとても良く伝わるのは
僕が同業者だからなのかもしれません。
例えば
ホームページを見ると、
✅自分の治療法がなぜ良いのか?
✅どういった治療法なのか?
といったことを
とても細かく表現されています。
しかし、
少し立ち止まって
考えてみてください。
患者さんは本当に
ホームページに書いて
あることを理解できている
でしょうか?
また、施術に
自信がある先生ほど
「触ればわかる」
「受ければわかる」
と、初診の時に患者さんの
状態の確認をほどほどにして
いきなり施術を始める先生がいます。
こんな態度が見受けられる
先生も少なからずいるのが
この業界の特徴です。
しかし、患者さんの
立場になって考えてみてください。
その先生のこだわりや思い入れを
患者さんは必要としているのでしょうか。
患者さんは、何を求めて
治療院に来院したのでしょうか。
先生の施術や理論を
本当に求めているのでしょうか。
残念ながら、
先生のこだわりや思い入れを
求めているわけではありません。
患者さんは治療を
通して”希望を叶えたい”と
思っているのです。
希望を叶えたいとは
どういうことか簡単に
説明しましょう。
一番最初、患者さんは
症状や悩みを抱えて
治療院にやってきます。
希望とはこのとき
患者さんが抱いている
「治ったら○○がしたい!」
「早く良くなって
また○○を始めたい!」
といった想いのことです。
つまり、治療法でも先生の
治療に対する思い入れでもなく
その先にある希望を頭の中に描いて
治療院にやってくるのです。
ここが注意して頂きたいところであり
僕が一番お伝えしたいことです。
治療家である以上、
どうしても先生の頭の中では
患者さんの希望よりも
自分の施術法や理論を
優先してしまいます。
患者さんから言わせると
「治療法にはこだわっていない」
と思っている人が大半です。
結果的に、症状が改善して
自分の頭の中に描いている希望が
手に入ればそれでいいと思っています。
先生が持っている
『治療法と理論、施術に対する
思い入れを伝えたい』
という想いと、患者さんが持つ
『自分の希望が
ここで叶うのか知りたい。』
という思いの間に
ズレがある場合があるのです。
治療家は技術職ですから
自分の技術に誇りを持って
日々研鑽していくことは、
間違ってはいません。
しかし、
少し立場を変えて
考えてみてください。
患者さんは自分の望みを
聞いて欲しいのです。
患者さんは自分の叶えたい希望に
対して、明確な道筋を見せてくれる
先生を信頼します。
そのため、
特に初診の時に
患者さんの叶えたい希望を
聞いてみてください。
そして、その希望に合わせた
治療計画を立てて
説明してみてください。
これだけで
患者さんは今以上に
先生のことを信頼して
くれるようになります。
ただ、先生自身のこだわりや
思い入れが中心となった
施術の構成になっていると
患者さんが求めているものが
見えづらくなってしまいますので
注意してくださいね。
本日も最後までご覧頂き
誠にありがとうございました。
Writer
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