斉藤隆太
手技を変えずに治療価値を上げる3つの方法
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こんにちは!
クドケンの斉藤です。
本日のテーマ
『患者さんが価値を感じる治療のポイント』
治療していると、気付かぬうちに以下の誤解をしてしまいます。
それは、
『治療が上手くいったら患者さんが価値を感じてくれる』
という誤解です。
患者さんの立場になって
考えて頂くと分かるのですが、
患者さんの治療に対する
価値は”感情”で決まります。
治療家心理だと、
知らぬ間に患者さんの
立場を忘れてしまうのです。
例えば…
骨盤の歪みを矯正して
正しい位置に戻ったとします。
先生としては、
「しっかりと変化を出して
価値を提供できた!」
となります。
一方で、
患者さんからすると
「なんか体が変化した…気がする」
「なんか楽になった…気がする」
「これは治ったのかな?」
となります。
このように、
先生側がしっかりと変化を出せたとしても、
患者さんは変化を感じていなかったりします。
なぜなら、先生が思っているほど
患者さんは自分の体の変化に敏感ではないのです。
先生は自分の感覚で患者さんが満足したと
思い込んでしまいます。
しかし、
何十回も治療を受けている患者さんならまだしも、
多くの患者さんは治療を受けた経験が少ないので
自分の体の変化を感じません。
先生の「良くなったでしょ!」
という雰囲気を察して、
患者さんは思ってなくても
「良くなった気がする」と
言ってしまいます。
でも、内心では価値を
感じていないので
リピートしなかったりします。
どうすれば患者さんは価値を感じるのか?
答え
変化を患者さん自身に
確認してもらう
治療で変化を出せたらその場でしっかりと確認するのです。
患者さんに変化を
実感してもらう方法は…
1.治療後の確認
最初の状況から
今こうなりましたよね!
2.説明
体がこうなったので
治療の効果が出ています
3.実感
患者さんがプラスの
感情・感動・希望を
感じる
このようになります。
腰痛の患者さんを例に挙げ、
具体的に説明します。
今回の目的は、骨盤の傾きを
矯正して腰痛の症状が
良くなった変化を
実感してもらうことです。
1.治療後の確認
患者さん自身に動いてもらい
変化を実感してもらう。
2.説明
腰の状態が安定したので
○○さんが希望していた
ゴルフを、思いっきり
することができます。
3.実感
患者さんがゴルフができる
イメージをする(感情が動く)
この流れです。
『変化を実感する=感情が動く』
このポイントをしっかり把握し、
先生が患者さんを上手く誘導をして、
感情がプラスに動くようにします。
感情がプラスに動くと、
『体の変化=明るい未来』
と患者さんは感じます。
そうなると、
体だけではなく気持ちもプラスに変化して
“価値”を更に感じるのです。
先生は治療のプロ、患者さんは治療の素人です。
体の変化を伝えるときは、
素人目線で伝えて下さい。
患者さん自身に
変化を実感して頂くには、
✅図を使って説明する
✅写真や動画を見せる
✅数値で確認する
などの方法があります。
例えば、
筋肉や体の状態を患者さんがイメージしやすいように
ホワイトボードに書いてあげる
ホワイトボードで
説明されると、
「わざわざ分かりやすく
説明してくれている」
と感じ満足度が上がります。
他には、
写真を撮りビフォーアフターを見せる。
体の変化を写真や画像を使って説明すると、
視覚でも理解できるので治療の価値が高まります。
しかも、
写真をつかって歪みや変化を
見せられると印象に残り、
他院と差別化ができます。
さらに写真をプリントして差しあげれば、
より満足度が上がります。
数値で確認する
というのは、「来院時の痛みを100とすると
今の痛みはどれ位ですか?」
といった質問です。
そうすると、患者さん自身が
「40」や「30」と
数値で答えてくれます。
発言することで、患者さんが
頭の中で変化を実感できるので
治療の価値が上がります。
自ら良くなったという
言葉を発してもらい、
価値を実感してもらうのです。
✅「他の治療院とは違うな」
✅「説明が丁寧だな」
と思われるような
印象を持ってもらうだけでも
価値を高めることができます。
そして、
「あそこの治療院は
すごく説明がうまいよ!」
「分かりやすくて
オススメだよ!」
と口コミも広がります。
ただ治療するだけでは
患者さんは価値を感じません。
つまり、
治療で変化を出すだけでは
足りないのです。
『変化⇒伝える⇒感情が動く』
こうして価値が
増大していきます。
変化を患者さんが実感し、
頭で理解すると価値が一気に
アップしていく。
その結果、
リピートや口コミに繋がります。
変化をしっかり伝えて、
感情を動かすようにして
価値を伝えてみてください。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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