こんにちは、
クドケンの工藤です。
今日は最凶の自分マネジメントであり、
スタッフがいるなら
部下のマネジメント手法にも使える
『恐怖経営のすゝめ』をお伝えします。
この”恐怖”という視点を
持つことで、先生の治療院経営は
更に加速していくことでしょう。
恐怖を使いこなせば、
一人先生も、スタッフがいる先生も
自分や他人の潜在能力を
100%いや120%発揮させられます。
ただし、使い方によっては
自分を苦しめたり
マネジメントに使うとパワハラや
恐怖政治になってしまいます。
何事にも使い方と塩梅というものが
必ずあります。
恐怖というものが悪く扱われる一方
最高の成長と行動力を生み出す
原動力になっていることを
再認識していただきたいです。
・通常速度(9分59秒)
・1.5倍速度(6分40秒)
※クリックすると音声が流れます。
■ 願望 VS 恐怖
先々週の僕のメルマガで
『人参は鼻先にあるから効果的』
ということで願望先行型の
モチベーションアップ手法を
お伝えしましたね。
もし、お読みじゃない方は
ブログにバックナンバーが
上がっているのでそちらを
ご参照ください。
人の行動理由は2つだけです。
『快楽』と『痛み』です。
人間含め、生きているものはすべて
DNAに刻まれたルールに基づき、
『痛み』を避けて『快楽』を
得るために生きているのです。
これは生物の大原則です。
『快楽』とは先日のメルマガの
“4つのM”モチベーションや
マズローの5段階欲求に基づく欲です。
マズローなどを
考えると分かりやすいです。
===============
第一階層の「生理的欲求」
第二階層の「安全欲求」
第三階層の「社会的欲求(帰属欲求)」
——-
第四階層「尊厳欲求(承認欲求)」
第五階層「自己実現欲求」
===============
第一、第二階層は明らかに
生命の恐怖・痛みから逃れ
生存の安定・快楽の確保への欲そのものです。
生存の安定や、安全な生活環境を
飛ばして自己実現の欲はないのです。
覚えておいてください。
生物は『痛み』を避けて『快楽』を
手にすることがDNAにインプットされ
生きているのです。
ポイントは痛みを避けるのが先
快楽を得るのは後ろなんですね。
だから、人間も痛みを避けることを
先に重要視しています。
■痛みを避ける実例
セールスコピーライティングの分野で
人を行動させる上での
有名な例えがあります。
ちょっとイメージしてください。
シチュエーションとして、
あなたが夜ぐっすりと
寝室で寝ている状態です。
起こされたくない
気持ちよく、深い睡眠状態です。
『シチュエーションその1』
突然、奥さんもしくは子供が…
「ねぇ、パパ起きて!!
明日朝一番で車屋さんに並べば
先着5名さんにオープン記念で
新しい最新のタイヤ4本を無料で
プレゼントしてくれるんだってさ、
ねぇ絶対お得でしょ、
こんなチャンスないわよ
今から準備して並びましょ」
※いま起きて並べば最新タイヤ4本が
無料でもらえるという状態です。
『シチュエーションその2』
「ねぇ、パパ起きて!!
車のガレージに誰かいるの!泥棒よ
どうやらパパの車のタイヤを4本
盗もうとしているの!
ジャッキの音がさっきから
止まらないの。
パパ、起きて!
大事な車のタイヤが盗まれちゃう」
※今起きないと大事な車のタイヤが
盗まれてしまう状況です。
イメージしましたか?↑↑↑
先生は、どっちの状況なら
気持ちよかった睡眠を中断して
行動を起こしますか?
後者の盗まれる『痛み』の回避ですね。
人は『快楽より』も『痛み』の回避に
対して本気で行動をするように
DNAにインプットされているのです。
■火事場の馬鹿力とは
先生も火事場の馬鹿力って
聞いたことありますよね。
火災の現場では、ひ弱な主婦でも
無我夢中でタンスを担ぎ出すという
有名な話です。
火事場の馬鹿力は
火事場だから出せるのです。
普段は絶対出せません。
このタンスを担ぎ出したら
100万円あげる!という
快楽・希望・報酬設定において出せる力と、、、
火事場でタンスが焼失したら
家族が路頭に迷うという恐怖において出せる力、、、
どっちが凄そうですか?
【大原則】
人は恐怖に対して潜在能力を
出し切るようにできている
■日本最強組織の実態とは
先生は以下の会社や社長さんの
名前や顔くらいご存知ですよね。
・楽天の三木谷さん
・ソフトバンクの孫さん
・日本電産の永守さん
・HISの澤田さん
・JALの稲盛さん
日本が誇る超一流企業です。
僕も起業家の端くれで、
様々な経営者団体の交流会にも
参加しますし、
上記のような超企業の幹部の方
またその部下の方とお話する
機会が稀にあります。
また、マネジメントコンサルの
会社も何社か入れているので、
その経由で超企業の情報を
いただく機会があります。
すると、
全員が口をそろえて言うのが、、、
・経営者が凄まじく怖い
・幹部を怒鳴る!
・数字に厳しい!
・容赦ない罰則!強制権限!
ということです。
部下はまず社長が怖い(笑)
一緒に飲みに行きたくないそうです。
結果が出せない、
怠慢の片鱗が見えると
自分の身に叱られる恐怖、
降格させられる恐怖が
常に目の前にあるのです。
だから、幹部の方は
経営者の無茶振りに対応するのに
毎日火事場の馬鹿力です(笑)
毎日、社長を中心に火災現場です(笑)
幹部もそれなりに豊かで、
胡座をかけるポジションに来ると
無意識に楽をしようとするものです。
彼らも人間ですからね。
でも、能力があるから幹部なのです。
社長は、目を離すと自分の
地位や収入、権限に胡座をかき出す
幹部のケツを毎日蹴っているんですね。
■では治療院では?
すいません、長くなりました。
治療院の話に戻します。
治療院経営においても
恐怖をしっかり意識することで
自分の潜在能力を引き出せます。
だたし、恐怖ってのはこれまでの
事例からわかるようにイヤなものです。
できれば設定されたくないのが人間です。
治療院経営というのは、
固定費が少ないので
さほど売上が立たなくても
食うことには困らない職種です。
借金も少なく、自分が我慢すれば
生きることに支障はない。
だから火事場にはなかなか
ならないのが実情ですね。
「いや、、経営に困っている」
という先生は恐怖が
足りないのかもしれないですね。
■自分に恐怖に設定する方法
では実際に、
自分に恐怖を設定する
方法についてお話します。
人参を鼻先に吊るすのは
快楽によるモチベーションアップ方法です。
それとは反対に、、、
『自分の恐怖をリアルに考えて
鼻先にぶら下げる』
恐怖をイメージするのはつらいです。
だから効果があります。
例えば僕の場合、、、
僕の怠慢が原因で
直営治療院のスタッフが
全員解雇なんてことになると……
まずスタッフさんに恨まれます。
結婚しているスタッフ先生は
配偶者もいますし、
子供がいる先生もいますね。
・次の職場が悪徳傲慢院長なら、
スタッフ先生には悲惨な職場環境が……
・子供は貧乏でイジメられるかも……
・経済困窮、劣悪な職場……
・僕は怠慢で会社を潰した男という
レッテルを貼られ後ろめたい……
・連鎖倒産でクドケン本体も倒産……
・僕も無職、自宅も最低の環境に引っ越し……
・昔のように食に困り、嫌な上司に嫌な環境……
などなど、自分が怠ける、
頑張らないことでの悪い未来を
可能性の限りまとめてイメージします。
ちょっと今の治療院が潰れた時の
最悪をイメージしてみてください。
ゾッとしませんか?
絶対イヤですよね。
そうなりたくないですね。
それを毎日すこし考える。
人参を鼻先にぶら下げるとともに
自分の恐怖にも向き合ってみましょう。
あとは僕の場合は昔、貧乏な家庭で育ち
上京してからもお金で苦労したので
二度とあの頃に戻りたくない、、、
という強い恐怖感が常にあります。
よく成功者の成功美談を聴くと
昔いじめられていたとか
家がド貧乏で、貧しかったとか
過去の悲惨なストーリーがあります。
成功者はそういった恐怖が
染み付いているので
成功するためのモチベーションとして
機能しているのです。
これも自分の中にある恐怖です。
■人に恐怖を設定してもらう
先程の事例では、超企業の幹部は
社長に適切な恐怖を与えられることで
本気にさせられました。
治療院の場合は自分が院長なので、
グループのトップや師匠に
ケツを蹴ってもらわないといけません。
コンサルタントのメインの仕事は
クライアントのケツを蹴ってやること!
戦略よりも行動させることに
重きを置いた方が成果が出るという
コンサル業界の格言があります。
コンサルタントに高いお金を払って
「こんなに高いお金払ったんだから
絶対に元をとってやる!」
「約束したことをやらないと
コンサルタントにめちゃ怒られる」
こういった環境に身をおくことで
恐怖を作り出すことができます。
人間弱いもので、
自分がトップになると
どうしても甘えが出ます。
マスターマインドグループや
経営者コミュニティーで自分の行動に
コミットすることも効果的です。
みんなの前・グルに約束してしまったので
やらなければ恥を書く、怒られる(笑)
という環境設定ですね。
ライザップのダイエットも同じです。
30万円~100万円という高額費用と
結果が出てないとトレーナーに怒られる
という恐怖で結果が出ます。
やっていることは筋トレと糖質制限。
ライザップの成功要素は
「お金のもとを取る」
と
「叱られる恐怖」
なのです。
怒ってくれる、叱ってくれる存在
環境を持つことで人は行動するのです。
■部下、雇用スタッフでも同じ
これまでの内容でなんとなく
感覚つかめていますよね。
部下にも恐怖を
設定する必要があります。
成長しなければ怒られる。
結果をださなければ降格・減給される。
ルールを守らなければ賞罰がある。
こういった環境を設定しなければ
部下やスタッフは本気にはなりません。
口では、やる気あります!とか
がんばります!と全員言います!
でも、火事場の馬鹿力までは
なかなか出しません。
部下も人間、
なんとか楽したいのです。
目標設定や成長においても
“本能的に”『痛み』を避けて
『快楽』を得ようとします。
もちろん、恐怖だけではダメです。
人参も同時に設定します。
ただガミガミ怒って恐怖を与えても
嫌になって辞めてしまいます。
『恐怖』と『快楽』のバランス設定が
究極のマネジメントなのです。
■ダイエットも同じ
世の中の多くの人が痩せたい、
健康になりたいと思っています。
先生も患者さんに
「少し体重を落とした方がいいですよ」
と言った記憶があると思います。
でも痩せませんよね(笑)
痩せるメリットより
痩せるための行動による苦痛が
嫌なので痩せる行動をしません。
でも、医者が
「あなた3ヶ月以内に
10キロ痩せないとホント
死んでしまうよ!
命の危険があるから痩せなさい、
あなたが死んだら家族どうすんの!」
と恐怖を与えるとどうでしょうか?
絶対痩せますよね(笑)
そうなんです。しつこいですが
人は『痛み』を避けて『快楽』を得る。
逃げられない痛みを設定されると
潜在能力を発揮するようにできています。
■まとめ
人間は本能的に人参(快楽)よりも
恐怖(痛み)を避けるようにできている。
自分に他人に対して
恐怖をバランス良く設定することが
さらなる成長や現状打破の
強力なモチベーションになるのです。
恐怖を自分に与えるのは
怖いし嫌なものです。
でも、恐怖に向き合うことで
もっともっと自分を、組織を高みに
引き上げられるならば良くないですか?
今一度、自分の恐怖、スタッフの恐怖を
見直してみてください。
本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました。
追伸
一期一会でお越しいただいた
患者さんの症状にどうにも手が出ず、
改善できなかったら…
なんて”恐怖”に
駆られたことがあるなら、
こちらの手技を試してみてください。
揺らすだけの簡単手技なのに、
どんな慢性症状も先生の手の中で
溶けるように消えていきます。
↓↓↓
>手技の詳細をチェックする
※2月1日(木)までの限定公開