工藤謙治
【音声解説】やる気が起きません、、、
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こんにちは、工藤です。
すでに6月の後半、早いものですね。
もう2015年も半分経ちますが
目標とする治療院経営に近づいていますか?
先日、とある治療家さんから
こんな相談を受けました。
■■■■■本日の音声はこちら■■■■■
「モチベーションのメカニズム 」
・通常速度(11分31秒)
・1.5倍速度(7分42秒)
※クリックすると音声が流れます。
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「売上げもそんなにないですが、
どうしてもやる気が起きません」
端折りますがそんな趣旨の相談です。
この先生は月商20万~30万円。
関東のひとり先生なので家賃も
そこそこかかります。
治療技術には自信があり
研修やセミナーに参加しているそうです。
お金がないので生活は正直苦しい。
結婚もしたいけど、お金もないし、
治療院やっているので時間も不自由。
でも、治療院のひとり経営で
50万円とか100万円とか
そういったお金に強い動機がない。
結果、僕のメルマガを
毎週読み始め早いこと
3年ですが、ずっと変わらない(笑
↑ 率直にこの先生をどう思いますか? ↑
僕は何と言ったでしょうか。
「先生が望んでいないからですね。」
「治療院に限らずですが、
自分の心から望むようにしかならない」
「先生が願っていないことは起こりません」
「フォーカスが悪いんじゃないですか」
はい、ここです。重要です。
本日は動機付け=モチベーションの
お話になります。
モチベーションのメカニズムです。
正直言いますと、
このモチベーションが
健全な方向かつ、高い状態のとき、
経営がとてもうまくいって
売り上げもあがります。
モチベーションが低いと
行動しないので結果がでません。
だから、原則として人は
自分がモチベーションが湧く
方向にしかうまくいきません。
いくらうわべだけの目標を立て
『今年こそ月商100万円!』
と年始に叫んでも変わりません。
三日坊主でおわります。
だから、治療院経営に限らず
何につけても健全に成功するには
まず自分のモチベーションを
見直していく必要があります。
目標を立てるのでありませんよ。
自分という人間の
モチベーションを探り、
健全に操作することで
目標への強い意欲を生むのです。
このテーマは1日セミナーになるくらい
中身が濃く、僕自身がいまでも
毎日突き詰めているものです。
メルマガなので、さわりの部分で
重要な部分だけやりますね。
■『1番重要なこと』
嘘をつかない、自分に正直になる。
治療家さんのモチベーションは
実は様々です。
自分の過去や周囲、家族によって
幼少期から培われた価値観により
自分の動機のもとになる欲が作られます。
マズローの5段階欲求ですと、
低次元の欲求(外的、物質的に満たされたい)
生理的欲求 ↓
安全欲求 ↓
社会的欲求 ↓
(愛と所属の欲求)
高次元の欲求(内的、精神的に満たされたい)
尊厳欲求 ↓
(承認の欲求)
自己実現欲求↓
の段階で順番に満たされていきます。
また順番とは別に5の欲求というものでも
区別されることがあります。
※アチーブメントHP
「基本的欲求と上質世界」参照
■ 生存の欲求
空気や水、食べ物、住居、睡眠など、
生きていくために必要なすべてに対する欲求。
■ 愛・所属の欲求
家族、友人、会社などに所属し、
愛し愛される人間関係を保ちたいという欲求。
■ 力の欲求
自分の欲するものを、
自分の思う方法で手に入れたいと思う。
人の役に立ちたい、
価値を認められたいという欲求。
■ 自由の欲求
自分の考えや感情のままに自由に行動し、
物事を選び、決断したいという欲求。
誰にも束縛されずに自由でありたいという欲求。
■ 楽しみの欲求
義務感にとらわれることなく、
自ら主体的に喜んで何かを行いたいと思う欲求。
自己啓発で世界的に有名な
アンソニー・ロビンズは
「シックス・ヒューマン・ニーズ」
という分類をしています。
1.安定感・・・安定したいというニーズ
2.不安定感・・・変化が欲しいというニーズ
3.重要感・・・価値ある存在でありたいというニーズ
4.愛とつながり・・・愛されたいというニーズ
5.成長・・・成長したいというニーズ
6.貢献・・・何かに貢献したいというニーズ
定義などはどうでもいいのですが、
これが幼いころの家庭環境や
両親の教え、周囲の環境で
形成され全員が今に至っています。
なので治療院経営という職業を
どのようにとらえているか、
治療院経営を通して
どの欲求を満たそうとしているのか
どこのレベルに囚われているのか
気が付く必要があります。
きれいごとはいらないです。
大丈夫、誰も見ていません。
誰にも話す必要はありません。
心の底から患者さんが
良くなってほしい。
それで十分と心の底から
思っている先生も
たくさんいらっしゃいます。
ただ、中にはそのような事が
美徳とされているので
表面的に言っている先生がいます。
また、堂々と
「治療院経営は
ビジネスであり、仕事なので
お金を儲けるためにやっている」
と、言い切る先生もいます。
「お金はそこそこでいいから
患者さんやスタッフと
良好に経営していきたい」
という欲を持っている先生もいます。
大事なことは、はっきり決めること。
正直に何のためにやっているんですか?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここに嘘をつくとモチベーションが
湧き上がりません。
「お金が欲しいです」
でいいんです。
「患者さんさえよければ、
自分は貧乏でも幸せ」
でいいんです。
大事なことははっきりさせること。
先ほどの先生は表情などを見ると、
患者さんのためとは言いつつも
やはり自分の生活のためというのが
端々に見えていました。
そういう先生は、
堂々とお金がほしいと
言うべきなんですね。
そのうえで、モチベーションを
コントロールする必要があります。
■『人の動機は右脳の映像(イメージ)』
人間の動機、モチベーションは
右脳で作られます。
左脳は言語系で右脳はイメージ。
右脳は感情を司っています。
モチベーションは感情です。
つまり、未来に対して
どんなイメージを持っているかで
モチベーションがきまります。
わかりやすく極端に言いますね。
「本当はお金がほしい!」
と思っているという治療家さんに
患者さんの笑顔やスタッフの笑顔を
イメージさせても動機は起きません。
その逆もしかり、、、
「患者さんの笑顔がみたい!」
と思っている治療家さんに
札束をイメージさせても
全く同期は起きません。
これに近しいことを
無意識に行ってしまっています。
自分の本当の欲を知らずに
間違った目標イメージを
持っても動機が起きないのです。
だから正直に自分の欲求の通りに
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
目標イメージをコントロールします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分の欲求が反社会的でなければ
良い悪いはありません。
その欲の通りに自分の
理想イメージを作ります。
できれは、書き出したり、
写真を集めて未来アルバムや
夢マップなどを作ってもいいですね。
自分が本当に望むもの=強い動機
です。
治療院をビジネスと捉え、
お金稼ぎと捉えるならば、
もっと多くのお金を稼ぎたい
↓
そのためにはもっと良い施術で
もっと患者さんに満足してもらう
↓
スタッフにも、もっといい教育をする
↓
マーケティングもやらないと
素直にお金持ちになることを
イメージしてそこから逆算します。
治療院を自己実現、人助けの場と
明確に捉えるならば、
患者さんさえ喜んでくれたらよい
↓
喜んでもらえる患者さんが増えたら
もっと自分も嬉しいな
↓
スタッフにも患者さんにも喜ばれる
施術やコミュニーケーション、
対応をすれば、より喜んでもらえるな
↓
結果、笑顔の患者さんで
治療院があふれたら、
自分はもっともっと嬉しいな
患者さんの笑顔から
繁盛治療院への逆算です。
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↑どちらも治療院を繁盛させるという
イメージですが、どちらを前に出して
逆算していくのかの違いです。
・自分の欲求はどっちよりなのか。
・どのステージにいるのか。
自分がなぜ治療院経営を
始めたのか、その時と何が変わったのか?
自分と向き合うことから
始めてください。
治療家さんじゃないですが
僕の知っている起業家さんで
お金がほしいと会社を起こし大成功。
でも、やりたかったことは違うと
気が付いて会社を売却して、
いまハワイでのんびり気ままに
質素な生活をしている人がいます。
その方はこう言いました。
「お金もそれなりの地位も手にした
でも、その先に満足はなかった」
「もっと若いころから自分に
向き合っていたら
もっと早く幸せだったかもしれない」
この方の価値観、欲求は
こうだったんですね。
価値観、欲求は人それぞれで
良い悪いはありません。
豊かじゃなくても患者さんのために
毎日心から施術している
本当に素晴らしい先生もいます。
そして、心の底から満足しています。
クドケンはマーケティングを通じて
経営を効率化して、感謝されながら
利益をあげるモデルを提供する
ここを目的として活動しています。
使える考え方、ノウハウ、価値観は
受け止めていただき、いらないものは
受け取らず、自分の治療家人生に
自分都合で役立ててください。
もし今、やる気が起きないなら、
右脳にあるイメージが間違っています。
是非、自分の右脳見直してみてください。
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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