工藤謙治
月商225,000,000円の使い方
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こんにちは、工藤です。
突然ですが…
先生は、
本日のメルマガのタイトルの金額を
1度で数えることが出来ましたか?
月商225,000,000
つまり、漢字だと2億2千5百万円です。
この数字が何なのかというと、
7月度のクドケングループの
月商予測の数値になります。
大きな数値ですが
これは売上ですので、
当然、利益ではありません。
それでは、
利益がどれくらいかというと…
単月営業利益は、
瞬間最高風速とはいえ
“1億円”は超えてきます。
単月営業利益とは、
その月の売上から
原価、人件費、家賃、交際費等々
様々な経費を差し引いた利益です。
ここで、利益のお話しをしたのは
クドケンの自慢のためではありません。
クドケンは、こうなるべくして
こうなっているのです。
『いかに安定した未来を今作るのか?』
そんな話をしたいと思い
キャッチーな数字を
並べさせていただきました。
お気づきになられている先生も
いるかもしれませんが、
本日のお話は、
治療院経営における
お金の使い方についてです。
先生には、
クドケングループの成長から
治療院経営におけるお金のかけ方、
成長、安定を学んで欲しいのです。
大事なことは、クドケン創業期に、
僕がひとりで起業した時から、
月商2億円越えを達成できるまでに
成長した今日と比較して、
経営に対する考えもお金の使い方も
一貫して変わっていないということです。
だから、ひとり先生でも
今はまだ売上が少ない先生でも
このメルマガの内容が
必ず経営のお役に立つと
断言できます。
ぜひ、最後まで読み進めてください。
では早速、
本題に入っていきたいと思います。
今回のメルマガでは、
僕は先生に
『いかに売り上げるかではなく、
いかに利益を使うのか?』
『いかに稼ぐかではなく、
どこに使うのか?』
これらのことを考えて欲しいのです。
言い換えれば投資です。
どこに投資していくのか?
という考えこそ、業界関係なく
経営者として欠かせない考えです。
では、治療院を経営する先生は
どこに投資していくべきでしょうか?
僕ならこう答えます。
治療院経営における経営投資です。
これは、
僕は自分自身で実践しています。
例えば、
クドケン店舗では1店舗
100万円位の利益を
毎月安定して出し始めています。
僕は直接店舗に一度も
行ったことがありませんが、
カラダミライラボ代表の斉藤が
きちんと成長させています。
年内にはもう1店舗を
展開しようと考えています。
どこに出しても基本的には、
安定した利益と地域への貢献を
あげられる治療院を作る実力が
今のクドケンにはあるのです。
ここからが大切です。
『安定して成長する治療院』
と
『常に経営が危うい治療院』
この2つの治療院には
本当に様々な違いがありますが、
これから、お金の使い方、
利益の使い方に注目して
解説していきます。
クドケンは創業期から
利益を無駄使いしていません。
社長が高級車を買ったり、
無駄に高級海外旅行に行ったり、
愛人(笑)などに使いません。
とにかく出た利益は
会社の成長のために
再投資を繰り返します。
利益が出ていない時も
もちろんビジネスに
最低限の投資を行います。
利益が出ようが出まいが、
経営に先行投資することを
意識してきました。
もちろん、利益がでた時には、
利益が出ていない時よりも計画的に
先行投資を行います。
とにかく1年後や3年後を見て
常に先行投資を続けます。
ここで考えて欲しいのですが、
「治療院の場合の先行投資とは
一体何にあたるでしょうか?」
経営がうまくいかないのは
投資に対する認識が
明確じゃないからです。
ここが明確でなければ、
良い先行投資ができません。
治療院経営においても、世の中で
成功している大企業のような
先行投資する感覚を
取り入れてみてください。
これだけで、
だいぶ景色が変わると思います。
経営がうまくいかない治療家は
目先の売上しか見ていません。
対して、100万円、
200万円、300万円
と売上を伸ばす先生は
目先の売上だけでなく
未来を見て動いています。
未来を見て投資すると言っても、
投資にはステージがあります。
ここからは、投資における
ステージついてお話ししていきます。
1,開業前の投資
2,創業時の投資
3,安定成長期の投資
4,人を雇う時期の投資
5,分院展開の投資
6,そのあとの投資
分かりやすく、
このようなステップに分類しました。
先生には、自分に当てはまるステージと
その先にどんな投資が必要なのか
イメージしながら読み進めてください。
では1つ1つ見ていきましょう。
1,開業前の投資
開業前で重要なのは集客予算と
計画をしっかり立てることです。
そして、
開業するときに重要なのは
いかに患者さんを確保するかです。
つまり、患者さん確保のための
広告、集客予算が一番重要です。
集客を安定させるためには、
ホームページや、看板、
なにより立地条件をしっかり考えます。
立地によって集客力だけでなく
集客経路が大きく変わるからです。
例えば、
駅前に院を構えて
通りがかりを狙っていくのか?
それとも住宅街なのか、
マンションの一室なのか、
商店街なのか、で集客経路が
大きく変わります。
なので、
立地にあわせた集客予算を
考えしっかり投資しましょう。
2,創業時の投資
先生に質問です。
オープンして軌道に乗る前に
自爆する治療院が存在することを
知っていますか?
繁盛院の経営を胸に開業したものの
新規が全く集まらず
生活ができなくなり、
やむなく閉院…
このような自爆を避ける方法は
とにかく新規を集めることです。
✅ホームページ制作
✅チラシ予算
✅院の前からの集客
✅地域の雑誌
✅クーポン誌
自分が生活できる売上を確保する為に
必要最低限の新規の数を得るには、
これらの広告予算、集客予算に
お金をかけてください。
創業時のタイミングで、
間違っても手技セミナーなど
行かないでくださいね(笑)
患者さんが少なくて
売上厳しいのに手技磨いても
全く意味無いですからね。
自分の院、業態に合わせた
広告、集客コストに目一杯
投資していきましょう。
自分の給料や生活費を
削ってでも集客に投資しないと
患者さんがいつまでも来ない、
倒産のスパイラルに入ります。
一定期間であれば、借り入れや
夜中にアルバイトをしてでも
集客コストに投資すべきです。
3,安定成長期の投資
ここでいう安定成長期とは、
比較的新規が安定し、
生活に困らないだけの
売上が出るようになる時期です。
では、ここまできたら
どこに投資するべきでしょうか?
もちろん、集客コストの拡大は
絶対に外せません。
お金に余裕がでてくるため
WEBの広告費やチラシのテスト
などに集客投資ができます。
ですが、
ここでは集客投資ではなく、
自分自身に投資していきましょう。
✅少し多めに生活費とってみたり
✅興味を抱いている
高額手技セミナーに参加したり
✅手技DVDを購入して
施術のクオリティを上げてみたり
こんなことに投資します。
自分自身に投資することによって、
提供する施術の価値を高め
既存患者さんに、より高い
満足度と治療を提供し
ファン患者さんを増やしていきます。
自己投資に経費を使うと
お話しましたが、間違っても
車や引っ越しに使わないように。
自分が十分に給料を取るのは
経営が完全に軌道に乗ったあとです。
4,人を雇う時期の投資
売上が安定し、
休みが取りづらくなると
人を雇うことを検討します。
雇う理由は人様々で
✅さらなる売上向上
✅自分の休みを増やす
✅いずれ分院展開したい
などの理由で人を雇い始めます。
この時期で重要なのは
採用と育成です。
採用には十分な時間と予算を
割いていきましょう。
自分が卒業した学校の後輩や、
知り合いのツテでよい人材が
雇用できればラッキーです。
なぜなら、良い人材が中途市場で
転職活動しているのは稀だからです。
転職する治療家さんは
なにかしら問題がある人も
少なくないのが現実です。
だから、求人を出すにしても
紹介してもらうにしても、
しっかりと余裕を持って
人材を選定します。
選定する時は、求人コストや
その時間に対する意識に
気を配ってください。
そして、良い人材が採用できたら
教育を徹底します。
教育にはお金がかかります。
院長の時間もとられます。
マニュアル、手引書も必要です。
まだ納得行く仕事・施術ができないのに
お給料だって支払います。
雇った人材が、ひとりで利益を
上げられるようになるには
時間を投資が必要です。
なので、採用コスト、教育コスト、
お金、時間、意識、手間のコストを
惜しみなく使いましょう。
5,分院展開の投資
雇った人材が育ってくると、
今の院を任せて分院を
考える先生が多いかと思います。
このステージで重要なのは
スタッフの育成ではなく
右腕、分院時の院長の育成です。
自分がいなくても採用、育成できる
人材が必要になってきます。
『育成する人を育成する』
つまりは、
右腕となる人を育成する。
この育成は、
それなりのやる気と能力が
求められます。
しかし、右腕と呼べる人材が
いなければ分院は難しいでしょう。
右腕を作るには、
✅右腕となる資質がある人を採用する
✅右腕となる資質はないけれど
なんとか手塩にかけて育成する
このどちらかしかありません。
右腕には当然、
分院長を任せるわけなので
給料も高くなります。
さらにその下に
スタッフもつくわけです。
運営費用、経営費用、そして
出店費用の負担が大きくなります。
借り入れなどが必要な場合も
あると思います。
つまり、
お金と手間がとてもかかります。
でも、分院展開には
当たり前のことなのです。
分院展開することで
新しい投資が始まります。
スタッフが増えたことによる
チーム力向上、マネジャー育成など
に対する投資です。
クドケン店舗では
チームビルディングのために
全体での外部研修(1回200万円程度)
などを積極的に導入しています。
これらはあくまで投資なのです。
将来のリターンを期待し
不確実な未来に投資するのです。
3ステージ目でも注意しましたが、
✅すこし利益が残ったから…
✅税金払うくらいなら…
と、院長が高い時計や車を買い、
キャバクラなどに通い始めたら
治療院経営は危険信号になります。
院を大きくする、分院展開するなら
適切なところに適切なお金を
投資しなければいけません。
6,そのあとの投資
どこまで治療院経営を
拡大するのかによりますが、
ここまで来たら金融投資など
自分自信の資産運用に
使っていくことがオススメです。
ここまで頑張ったのであれば
お金にそれなりの余裕があります。
✅自分の休みを増やす
✅自分の給与を惜しみなく上げる
✅経費で車を買う
など、
残ったお金を自分のため、
スタッフのために使いましょう。
作った分院店舗や自分の治療院を
弟子や外部に売却してもいいです。
投資は効率的にリターンを生み、
理想の治療院像を作っていくでしょう。
まとめます。
経営の発展には、その時にみ合った
『投資』が必要です。
利益がない状況でも
投資すべきものには、
なんとしてでも投資すべきなのです。
投資はお金だけじゃありません。
でも、お金が一番重要です。
お金、時間、意識、手間を
しっかり自分の未来に投資しましょう。
クドケングループでは
今月上がった利益をいかに使うのか
どこに投資すればいいのか考え
未来のクドケンに投資します。
新卒採用、中途採用、育成教育、
外部研修、システム開発、労務、法務、
オフィス環境などに投資を続けます。
冒頭でもお伝えしましたが…
クドケン創業時の、
僕ひとりでやっていた頃も、
安定してきた今も投資を続けています。
起業から5年後の生存率は2割以下と
いわれる世界で、毎年、
増収増益成長を続けています。
クドケン店舗も同じです。
毎年毎年、売上、人材ともに
成長を続けております。
クドケン店舗ではたらく先生方
ひとりひとりの生活、
未来を約束し、地域の患者さんに
価値を提供し続けます。
そうして日本経済は回り、
感謝が回り、お金が回ります。
是非、まだ規模の小さい
治療家さんも建設的な『投資』
とは何なのか考えて
未来に投資してみてください。
本日も最後までお読み頂き
ありがとうございました。
今日の格言
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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