工藤謙治
出口は?
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こんにちは、工藤です。
もう明日から12月ですね。
2015年も残り一カ月です。
今年度の振り返りもかねて、
今日はすこし未来について
先生と一緒に考えていこうと思います。
未来とは何か?
今回考えて頂きたい未来は
先生の
治療院経営の”出口”
というものです。多くの先生は漠然と
出口など考えず治療院を
運営しているかと思います。
なんとなく漠然と、
60才くらいまでは
施術かなとか、、
一生現役かな、、、
できれば分院展開して
経営は任せて自由になりたいなど、、
本当に漠然としている状態です。
明確に出口の戦略を決められている先生は
かなりの少数派かと思います。
でも、本当に良い治療家人生を考えると
先に未来を決めなければいけません。
例をあげるとすれば、
「自分の人生はこう生きたいんだ!」
「自分の人生において仕事
(治療院)の役割はこの位置なのだ」
という目的をはっきりさせるのです。
~~~~~~~~~~~~
・人生の目的
・仕事の役割
~~~~~~~~~~~~
です。最近、クドケン社のスタッフも
「どんな人生送りたいの?」
「君の人生において仕事はどういう役割?」
僕自身よく聞いています。
そして、目的が明確でない場合、
「ここがある程度ざっくりでもいいから
決まっていないと効率悪いよ」
と伝えています。
とはいえ、クドケン社スタッフでさえ
本気で目的が言える人は少数です。
自分が何のために毎日生きているのか
なぜ、仕事を毎日するのか?
それを分からずに毎日仕事をするのです。
目的意識をしっかりさせないと
どの様になってしまうか。
それは、
モチベーションも上がらず、
充実感も少なくなっていきます。
仕事において、この状態は
良いとは言えないですよね?
なので、
目的が必要
なのです。出口がなければ正しい方向へ
努力することが出来ず
終わりがなく、実感のない、
流される毎日になりがちです。
当然、目標も決まらない状態では
人生計画も立てられませんし、
日々の生活がブレてしまいます。
周囲の人間に流され
世間に流され、他人に依存し、
自分らしい人生を送れません。
結論から申し上げると
『治療院 = 人生』
ではありません。
治療院はあくまで自分の人生の
充実を図る手段であって
目的ではありません。
治療院の人生の出口を探す上で
避けられない質問が2つあります。
言葉は悪いですが本気で
考えていただきたいので
あえて本質を質問します。
1、治療院経営でいくらほしいのか?
2、死ぬまで施術をするのか?
とうことです。
『いくら』というお金の部分は
あえて決めていただきたいです。
なぜなら、分かりやすく
自分でも目標を立てやすい上に
イメージしやすいからです。
ですが、世界的に見て
日本人はよくこのように
捉えがちと言われています。
それは、
『お金儲け = 悪』
このように表現してしまうと、
治療院経営をお金儲けの手段と
考えるようで、先生も嫌悪感があるかもしれませんね。
特に治療家さんは優しい方が多いので
金、金、することを嫌うことは承知です。
ただ、現実問題お金の問題は
避けることは絶対にできません。
家族の生活、家族の未来、
自分の生活、自分の未来を考え
現実、お金を稼がないといけないのです。
必要以上に稼げとは言ってませんよ。
なのでいくら必要で、
いくら欲しいのかを
あらかじめ決めてほしいということです。
仮に、もし先生が未婚であれば
結婚するのかしないのか?
子供は欲しいのか?
もし欲しい際は、何人欲しいのか?
私立なのか公立なのか?
どこで育てるのか?
自分の趣味にはどれくらい
お金をかけたいのか?
いつ治療院を引退するのか?
治療院経営の最後は
・子供、家族への継承
・他社、弟子への譲渡・売却
・廃業
のどれかしかありません。
ここでお話ししている出口とは
そういうことです。
親の介護は?
老後の資金はいくら必要なのか?
自分の年金はあるのかないのか?
いくらもらえるのか?
理想で考える部分もあれば
予測できることもあります。
「そんなのその時に
ならないとわかんないよ」
と先生が思っているようであれば
まず理想でいいので考えてみてください。
そして必ず紙に書き出すか
パソコンに保存しましょう。
そして、後日その理想を
眺めながらまた考えましょう。
この自分の価値観を基に書き出した
目的、目標は定期的に更新します。
時間がたてば徐々に
変わっていくものだからです。
変わってもいい、だからとりあえず
決めてみることが重要なのです。
その結果として、
年間1億円の個人年収が欲しいという
先生もいるかもしれませし、
年間300万円で十分という
先生もいるかもしれません。
なんでもいいのです、
それが
未来からの逆算
ならば。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
よくないのは、何も未来を考えず
漠然といくら欲しいとか
漠然とこんな生活したいとか
漠然と今を生きていることです。
漠然の先には漠然しかありません。
「今は無理かもしれない、
だけどこんな未来を希望する」
そういうイメージでかまいません。
まず、未来を考えて
・予測できることはしっかりする。
・計算できるものはしてみる。
・自分の本音に耳を傾ける。
今の自分との差があってもいいんです。
今は無理そうに思えてもいいんです。
とりあえず、そこからの逆算です。
自分がどうなりたいのかを明確にし、
そこに向かって進んでいる実感が
日々の活力であり幸福感です。
それがまた頑張る意欲になり
さらに夢、目標に近づいていきます。
逆に、未来を見ずに漠然と
生きていると、何をやっても
虚無感が残り、不安が募ります。
自分の日々の行動に疑問が残り
活力も鈍り結果もでません。
僕はクドケン社員にもいつも
「人生どうなりたいの?」
「そこをまず決めないと仕事も
頑張れないし結果出ないよ」
「まず自分の未来を
仮でいいから決めてみて」
と面談の際に言っています。
スタッフのマネジメントでも
自分のマネジメントでも同じです。
人は自分の夢、目標に向かって
直結する実感があれば
当然がんばれます。
夢や目標がなく、もしくは
まったく直結していないと思えば
がんばる意欲はなくなります。
自分の人生の未来を決め
治療院経営の出口を決め
治療院の方向性を確かめ
出口までの計画を立てて
日々毎日を充実感とともに
治療院で施術を行うこと
僕は、これが先生の人生における
幸福度を上げる
秘訣じゃないかと考えています。
クドケン社の直営治療院では
全員がどんな人生を送りたいのか、
そのために日々どのように過ごすのか
明確になっています。
当然、自分の理想の未来に毎日
近づいているのでやる気があります。
その前向きなやる気は
患者さんへの思いにつながり、
患者さんも幸せにします。
自分の人生における
未来を決めそこに建設的に
向かうことで自分だけじゃなく
周囲まで幸せにすることができます。
是非、2016年が始まる前に
暫定的でもいいので先生の未来を
決めてみてください。
スタッフがいる先生は
スタッフの未来も聞いてください。
治療院で働くことが
スタッフの未来に直結することを
感じてもらえたらOKです。
自らの人生が、かかっていると
理解したスタッフは前向きに
成長してくれるはずです。
本日も最後までお読み頂き
ありがとうございました。
今日の格言
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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