クドケンブログ【繁盛院の教科書】

新規集客の基本から売上アップの最新ノウハウまで!これからの治療院業界を生き抜いていくために必要な経営の情報を分かりやすくお伝えします。

 

 工藤謙治

なんでこれができないんだよーー(笑)

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こんにちは、
クドケンの工藤です。





「なんでこんなことが
 できないんだ?」

「できない意味がわからん!」

「なぜ、こんなミスをする?」




スタッフや昔の職場の同僚、
学生時代の友人にこんなことを
思ったことありませんか?



このメルマガを開封している時点で、
先生は既に独立している先生か、
店長さんやいずれ独立を考える
意識の高い先生かと思います。



学生時代、雇われ時代から
他の治療家さんよりも
手技力や売上でもかなり
優れていらっしゃったと思います。



自分が優秀で、
当たり前のレベルが高いので、



普通の治療家やスタッフの
できない気持ち・感覚を

イマイチ理解できないと思います。



だから周囲を見ると

「なんでこんなことが
 できないんだよ!」

とイライラします。



経験ありますよね?
図星ですよね。



でも、この感情が先生自身の

成長を止めている事実でもあります。



僕もクドケングループの社員さんに
対して同じことを感じています(笑)





「なぜこんなミスをするんだ?」

「こんなこともできないのか?」

「なぜ、お客さんの気持ちを
 理解できないんだろうか?」

「考えたらわかることだろー!」




と日々感じております。


しかし、イライラはしませんし
当然、怒ることもありません。



その事実を、共に確認し
事実の修正と練習を促します。




はい、ここから重要です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


できない人の気持ちが分からない治療家は


人を育成することもできませし、

同時に自分の成長も止めています。




そう、自分の成長も止めているのです。



「できない人の気持ちがわからない」


こういった優秀な先生は

優秀だからこそ危険なのです。



例え話:自転車



自転車って乗れる人からすると
乗れない人の感覚が
わからないのです。


自分も昔は乗れなかった時代が
必ずあったにもかかわらず、
その出来なかった時代の感情を
思い出すことができないのです。




自転車に乗りたいと練習を
始めたばかりの子供に対して、
大人である先生が



「なんで乗れないんだよ!」
「乗れない気持ちがわからん!」




とイライラしても
意味が無いのです。



乗れないものは乗れないのです。



でも、正しく寄り添って教え、
なんどもなんどもチャレンジし
転びながら練習を続けると




誰もが自転車くらいは
乗れるようになるのです。



もちろんその子供の生まれ持った
運動神経やバランス感覚は
大きく関係していますが、



自転車に最後まで乗れない子供は
日本ではほぼいないでしょう。



自転車に乗れるために必要なのは

「動機付け」

「練習」


だけなのです。




「動機付け」(モチベーション)

     +

「練習」(フィードバック)




を継続するだけで
子供は誰でも自転車に
乗ることができるのです。



治療院経営も同じです。



先生が優秀なのは
周囲の治療家や、スタッフよりも




「強い動機」(モチベーション)


のもと


「良い練習」(フィードバック)




を多くこなしたからなのです。




もちろん、自転車と同じで
元から持っている天性の
才能や器用さ、地頭の良さ
なども影響はしています。



でも、自転車の事例ですと
わかりやすいですが、
実際の現場ではここが
腑に落ちていないので、


「なんでできないんだよ!」

とイライラ、怒ってしまったり
人を責めてしまったりします。



結果、スタッフはやめますし、
そういう態度を取ると
人間関係が悪化します。



最終的には、自分は孤立しますので
自分も非常に辛い。



でも、自転車と同じです。



大事なのは

「動機」と「練習」

です。



「自転車に乗れると
 こんなにいいことがあるんだよ」


「自転車くらい乗れないと、
 友達と遊びに行けないよ」


「自転車乗れるようになったら
 かっこいい自転車買ってあげる」




動機付けを行うことが1つ。



そして、


ただしい自転車の乗り方を

「練習すれば誰でもできるんだよ」

と根気強く励ましながら、
転びながらの練習を繰り返す。



すると誰でも自転車くらい
乗れるようになります。



つまり、時間はかかりますが
今できない人、成長が遅い人も
適切な対応をとり続ければ
一人前の治療家になれるのです。




もう1つ重要な話をします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これは先生の治療院経営が
“停滞”している理由でもあるのです。



先生がスタッフに対して
こういったイライラを感じて


「なんでできないんだよ」


と感じていると同じように、
すでに成功された治療家さんも
先生に対して同じように


「なんでできないんだよ」


と思っているのです。


先生が仮にひとりで
月商80万くらいだとします。


そこそこですよね。


でも、ひとりで月商200万円の
先生からするとどうでしょうか?


「なんで月商200万円
 にできないんだよ」


と感じています。分かります?



クドケン店舗では1名あたり
一般スタッフであっても
80万円の売上を基準として、


多くのスタッフさんが
クリアしています。



ここが当たり前のラインとして
クドケン店舗では設定されています。



そこに向かい、適切な動機付けと
練習(フィードバック)を
継続し続けています。



だから、時間が経てば誰でも
クリアできるようになっているのです。



他の事例ですと僕の事で恐縮ですが、
わかりやすいのでお伝えします。



昨年度クドケングループは年商で
15億弱、それなりに利益も残しました。



スタッフも全部合わせたら
オフィス勤務だけでも
60人以上はいますし、
組織はまだまだ成長しています。



でも世の中の会社の中で
設立5年程度で10億を超える
企業で真っ黒字の企業は
3%以下だと言われています。


起業から5年以内に85%の起業が
失敗に終わるとも言われています。



さらに言うと、10年後には6%しか
残ってないとまで言われるほどです。



僕から見ると、
起業の難しい部分も理解できるけど

「なんでできないんだよー!」

と感じる部分も多いわけです。



でもこれも自転車と同じです。



「強い動機」



「適切な練習」



を行えばそれなりに可能なのです。



わかりやすい事例です。



つまり、何が言いたいかというと
先生がスタッフや周囲に対し

「なんでできないんだよー!」

と思うのと同じように、


先生も、成功して結果を出している
治療家さんから見ると手技も経営も

「なんでできないんだよー!」

と思われているのです。


結局はどこに基準を置くのか、

どこまでいっても上には上がいる。


そこの基準に向けて



「強い動機」の維持、向上



「適切な練習」フェイードバック




を継続することで
どんな人でもある程度までは
十分到達できるのです。



最後になりますが大事なことは

自転車もスタッフ育成も

治療院経営も同じだということ。


どこのラインを基準にして
どうしてやるのか、何故なりたいのか
動機を明確にして、強化する。


そしてそこに向かい建設的であり
効果的な練習をし続けることで
誰もが成長し達成しうるということです。



是非、

「なんでできないんだよー」

と思う回数が多い人は
視点をちょっと変えてみると、
優しく接することができるはずです。




「なんでできないんだよ」

↓ ↓ ↓

「自転車と一緒」
「動機付けと練習第一」
「どうすればできるのだろうか」
「なにがたりないのだろうか」
「うまくデキる人と何が違うのか」




と視点を変えてみましょう。



僕自身偉そうにここに書いていますが
まだできていない部分も
たくさんありますので


自分自身が日々成長できるように
動機付けと日々の練習をかかさずに
精進してまいりたいと思います。



本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。




本日の格言

20160229_kakugen

Writer

工藤謙治 工藤謙治の記事一覧

治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。

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