工藤謙治
【音声解説】先生の患者さんがいなくなる理由
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こんにちは、工藤です。
本日のテーマ
なかなか気がつかないけど、
確実に激化している治療院業界の
新規の獲得戦争について
ここを深く意識して、
事前に行動を起こしていかないと
先生の院の患者さんは徐々に減り、
いずれ閉院になってしまいます。
すこし、自分の治療院の現状を
思い浮かべながら
読み進めてみてください。
先週、治療院関係の友人と
クドケン店舗について
色々と話していたのですが、
やはり、売上の維持は
✅値上げ(単価アップ)
✅問診、治療計画
✅顧客管理(CRM)
そして、
✅施術レベルの向上など
もちろん大事だけど、
結局は新規患者さんを最低人数は集めないと
売上は厳しくなるよね。
という小さな結論がでました。
何度も何度も言いますが
新規患者さんの獲得が
継続できなければ
やがて閉院、倒産になります。
本日の音声
「先生の患者さんがいなくなる理由」
・通常速度(8分09秒)
・1.5倍速度(5分26秒)
※クリックすると音声が流れます。
個人で治療院を
経営している治療家さんは、
新規集客があまり得意ではない方が
多い印象です。
どちらかというと患者さんの症状や
手技の向上など治療に興味があり、
新規についてはできることならば
考えたくないという先生が多いですね。
しかし、治療院を経営する上では
そこが命取りになります。
新規の集客方法は時代で変わり
ほったらかしておくと新規は減少します。
実は…
昨年末から年始1月2月と、
クドケン店舗のある院の新規が
減少することがありました。
設立当初にうまくいっていた
集客方法を変えることなく、
ほっといた結果です。
ホームページも変えない、
コンセプトやチラシも…
多少のテストはしていましたが
本腰をいれての変更は
行わずに経営を続けていました。
開業からいままでは
新規患者さんを30人、40人と
安定して集客出来ていたのですが、
時期も関係はしているのですが
新規患者さんが激減して20名も
集客出来なくなっていました。
当然、売上も減少していきました。
最低ラインは超えているものの
不満が残る結果です。
『売上=お客様の感謝・満足』
ですから、地域に貢献できていない
ということになります。
『売上減少 = 地域への貢献減少』
だと僕は捉えているので
売上にこだわります。
地域に貢献できない治療院は
既存の患者さんだけでなく、
地域にも貢献できないと思います。
「このままではいけない!」
ということでクドケン店舗では
新規集客をここ3ヶ月で
改善してきました。
改善を初めて2ヶ月間、
いろいろな施策を行い
今月は70人以上の新規患者さんを
獲得できる見込みです。
✅ホームページもかなりパワーアップ、
✅口コミサイトもパワーアップ、
✅インターネット集客を大幅に変更
しました。
チラシもコンセプトから
ガラッと変えました。
院前の通りがかり集客の方法も変え、
集客動線を改善しました。
結果、たった2ヶ月で新規患者さんが
20名弱 → 70名超え
に改善でき地域への貢献を
果たすことができました。
ここからが大事
クドケンは治療院経営のプロ集団です。
資金も潤沢ですし、何より会社で
ホームページ制作部隊を持ち、
チラシなどの変更やテストを
比較的簡単に行うことができました。
もし、これを
クライアントの治療院さんに
WEB制作サービスで提供したら
結構な手間と料金になり、
小規模のクライアント治療院さんには
厳しいと感じました。
クドケンが全部隊を導入し、
お金も手間もかけて
ようやくこの結果です。
ちなみにクドケン店舗では、
売上の10%を目安に毎月広告費を投下します。
なので、月に15~20万円を
広告費として使っている計算です。
目標売上の10%というは
1つの目安になると思いますので、
ぜひ、参考にしてください。
20万円の広告予算で
新規集客が70人ですので、
1名の獲得平均は
約2860円です。
治療院相場の適正範囲であり、
悪くはない単価です。
先生の治療院の月の目標売上が
100万円であれば、
月の広告予算は10万円。
スタッフ4人抱えて、
組織で治療院を運営している
月商350万円の院であれば、
月の広告予算は35万円。
「スタッフ抱えて売上が大きいなら
広告費が違って当たりまえ!」
「うちは小さいからいいいや!」
と思っている治療家さんは
要注意です。
なぜならば、
見込み患者さんから見ると
治療院の大きい小さいは
それほど関係ないのです。
症状がよくなり、結果満足できれば
その治療院に通い続けます。
ここで大事なのは、
治療院は限られた商圏で
新規患者さんを奪い合っている
ということです。
普段はイメージしませんが、
確実に地域の治療院さんと
新規患者さんを何らかの
手段、経路で奪い合っています。
インターネット上でも
検索結果にでてくる情報の中で
『いかに目立ち、
いかに来院してもらうか』
を、限られたスペースで
競い合っていますね。
そこで、
広告費が10万円と35万円の
治療院が真っ向勝負したら
どうなることでしょうか。
組織でやっている治療院は
専門の業者にまかせて
手間もかけるかもしれません、
広告予算もあるので、
様々な媒体に露出します。
つまり、広告予算が
大きい治療院が勝ちます。
予算が大きく使えるならば
クドケンの一番よいWEB集客に
申し込むこともできます。
コンサルティングを受け、
チラシや、そのほかの集客も
短期間で改善できます。
つまり、売上高が高く
広告予算がさける組織経営の
治療院のほうが新規獲得では
圧倒的に強いのです。
まさに新規争奪の弱肉強食が
見えないところで起きています。
✅新規の見込み患者さんからすると
個人か組織かの院の差は関係ない。
✅限られた地域に多く広告を出し、
一番目立っていて良さそうな
治療院に通院を始める。
ここで、
実際に起きた事例を2つ紹介します。
1,成長整骨院グループの話
2,成長鍼灸院グループの話
ともにクドケンWEB制作の
クライアント治療院さんです。
ともに規模は違いますが
複数の院を経営し、利益も潤沢、
新規開業をどんどん行っています。
どこの地域でもすぐに
新規患者さんを大量に獲得、
黒字化、またすぐに利益をだします。
すごいですね。
毎年毎年、あたらしい治療院を出し、
その地域ですぐに一番の
繁盛院となります。
でも考えてみてください。
そういった広告予算を潤沢に持ち、
クドケンを味方につけ、
その他の集客経路も確保し
新規を集め続ける治療院が
近くにオープンしたらどうですか。
組織治療院は黒船のごとく襲来し、
地域の新規患者さんを
一極集中、根こそぎ集めます。
当然、その裏では
新規を奪われている治療院が
存在するのです。
その地域における患者さんからの
治療院のニーズは限られています。
東京、大阪、名古屋、神奈川以外の
地域ではやはり人口は
高齢化、そして減少していきます。
つまり、簡単に言いますと
ライバルとの新規獲得競争は年々激化しており、
広告費もそれに伴い高騰します。
手間もお金もかけないと
院の需要がどんどん縮小します。
しかも、地域の治療院ニーズは
長い目で見たときには
どんどん減少していきます。
なぜなら、
日本人の人口は確実に
減っているからです。
そして、
これからはますます高齢化が進み、
地方を中心に人口は減ります。
そんな中で先生の治療院は
生き残れますか?
逆に成長させることができますか?
新規患者さんは十分に
獲得できていますか?
新規集客の方法は
アップデートしていますか?
広告予算は足りていますか?
地域に黒船のような強い
治療院が現れたりしていませんか?
クドケン店舗でさえ
気を抜くとこのように新規が
減少してしまいます。
幸いなことに二ヶ月間で20名弱から
70名以上に回復させましたが
かなり労力とお金がかかりました。
一度集客の軌道に乗せたら安心と
油断していた結果です。
集客力、広告費、ノウハウは
半年ごとに見直し、
アップデートしていくべきです。
適切な広告費は治療院ごとで
かなり変わってきます。
もし、いまの集客力をもった
クドケン店舗が
先生の近くに出店したら
すこし怖くないですか?
どんな地域でもガツガツと
新規患者さんを獲得し、
地域1番の治療院を作れます。
先生の治療院に本来行く予定だった
新規患者さんはどんどん
吸い取られてしまい、
先生の売上が下がり始めます。
実際先ほど紹介した
2つの組織治療院は出店しては
その地域の患者さんを
ガツガツ集め売上を伸ばしています。
つまり、他の治療院さんの
売上が確実に減っているのです。
先生の治療院は大丈夫ですか?
ゴールデンウィークの間に
しっかりと新規集客を
見つめなおしてみてください。
少し長くなりましたが、
長期的にみて患者さんが
いなくならないように
計画的に経営を
改善してまいりましょう。
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。
今日の格言
Writer
工藤謙治 工藤謙治の記事一覧
治療院業界にマーケティングを持ち込んだ第一人者。全国47都道府県に顧客を持ち、これまで1060院以上の治療院の売上アップに貢献してきた株式会社クドケンの代表取締役社長を務める。また自社グループでも整体院、美容整体、鍼灸院を複数舗展開し、毎年2~3店舗をスピート開業。常に自らの経営ノウハウ、集客ノウハウを現場で検証し、正しく再現性の高い情報を業界に伝えることを信条とする。理論、ノウハウだけのコンサルタントとは一線を画し、現場・実学でその実力を証明しつづける治療院インターネット業界で最も影響力のある人物といえる。
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